文献情報
文献番号
201620040A
報告書区分
総括
研究課題名
医療知識基盤にもとづく高度医療情報利活用に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H28-医療-指定-020
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
大江 和彦(東京大学医学部附属病院 企画情報運営部)
研究分担者(所属機関)
- 今井 健(東京大学大学院医学系研究科 疾患生命工学センター)
- 河添 悦昌(東京大学医学部附属病院 企画情報運営部)
- 古崎 晃司(大阪大学産業科学研究所 第1研究部門)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成28(2016)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
7,273,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
医療知識基盤データベース(以下MKB)は、疾患と異常状態(病態異常等)の因果関係により約6000疾患の定義が記述されたものである。本研究では①医療安全支援機能、②電子カルテDBやレセプトDB(NDBやDPC)(以下、既存DB)の研究利用のための高品質データ抽出機能、の2つをMKBを活用することで実現する。これにより今後の医用人工知能開発の基盤となることを目指す。
研究方法
2年計画で本研究目的の2本の柱である医療安全支援機能の実現、研究支援機能実現のための均質的で構造的なデータベース生成手法を開発し提案する。
医療安全支援機能として、主要な医薬品について禁忌、投与注意、効能記述における疾患、病態、症状記述(以下、医薬品関連異常状態等)を抽出し、MKBに記述されている異常状態表現と対応付け、処方オーダ時に警告や注意喚起を表示するシステムを試験開発し評価する。また研究支援機能としては、MKBの異常状態表現を探索することで、疾患や検査結果、医薬品名そのものではなく、研究者が必要とする情報粒度でのデータ抽出を行う検索プログラムを開発する。初年度は医療自然言語処理リソースを集約し医用文書にメタ情報を付与できるツールを開発し、医薬品添付文書や研究論文と研究計画書に適用する。
医療安全支援機能として、主要な医薬品について禁忌、投与注意、効能記述における疾患、病態、症状記述(以下、医薬品関連異常状態等)を抽出し、MKBに記述されている異常状態表現と対応付け、処方オーダ時に警告や注意喚起を表示するシステムを試験開発し評価する。また研究支援機能としては、MKBの異常状態表現を探索することで、疾患や検査結果、医薬品名そのものではなく、研究者が必要とする情報粒度でのデータ抽出を行う検索プログラムを開発する。初年度は医療自然言語処理リソースを集約し医用文書にメタ情報を付与できるツールを開発し、医薬品添付文書や研究論文と研究計画書に適用する。
結果と考察
本研究だけでなく今後の多様な利用も可能となるよう、医療自然言語処理リソースを集約し医用文書にメタ情報を付与できるツールを開発し、これを研究支援機能の開発と共通で利用できるようにした。これを用いた医療安全支援機能と研究支援機能を設計し、一部のシステムモジュールを開発した。
具体的には、これまでの研究知見で得た言語リソースを標準病名、病名索引用語、病名修飾語、LiLakデータベース、薬剤JAPICコード、HOTマスター、WEB収集語、JLAC10用語、診療行為マスター、手術処置マスター、解剖学用語、MedDRA、日本医学会用語V3の全用語をひとつのWebリソースにまとめ、前記添付文書言語情報を文字列一致、形態素解析により自動的にアノテーションする汎用システム「医学用語自動アノテーションシステム」を開発した。これを用いて医薬品関連異常状態等をMKBの異常状態と対応づけられる用語を医薬品添付文書から抽出できる。また研究者が抽出したい情報粒度のやや大きい臨床概念を既存研究論文と研究計画書から収集できることを確認した。本Webシステムに集約した言語リソースはこれまでに17リソース、重複のある用語コード数は約141万エントリーに達した。医療言語リソースを利用した医療言語データの汎用自動アノテーションシステムの開発により効率的に本研究を進めることができると考えられた。さらにMKBに記述される病態記述を探索する機能をこのシステムに追加することにより当初の研究目的を達成できると考えられる。
具体的には、これまでの研究知見で得た言語リソースを標準病名、病名索引用語、病名修飾語、LiLakデータベース、薬剤JAPICコード、HOTマスター、WEB収集語、JLAC10用語、診療行為マスター、手術処置マスター、解剖学用語、MedDRA、日本医学会用語V3の全用語をひとつのWebリソースにまとめ、前記添付文書言語情報を文字列一致、形態素解析により自動的にアノテーションする汎用システム「医学用語自動アノテーションシステム」を開発した。これを用いて医薬品関連異常状態等をMKBの異常状態と対応づけられる用語を医薬品添付文書から抽出できる。また研究者が抽出したい情報粒度のやや大きい臨床概念を既存研究論文と研究計画書から収集できることを確認した。本Webシステムに集約した言語リソースはこれまでに17リソース、重複のある用語コード数は約141万エントリーに達した。医療言語リソースを利用した医療言語データの汎用自動アノテーションシステムの開発により効率的に本研究を進めることができると考えられた。さらにMKBに記述される病態記述を探索する機能をこのシステムに追加することにより当初の研究目的を達成できると考えられる。
結論
医療知識基盤データベースの病態異常等の因果関係と既存の言語リソース、および医薬品添付文書情報の処理結果を統合的に活用することにより医療安全支援機能と既存医療ビッグデータの研究利用支援の情報基盤を構築できるであろうことが示され、2年目の研究にむけた基盤が整備できた。
公開日・更新日
公開日
2018-06-05
更新日
-