文献情報
文献番号
201611002A
報告書区分
総括
研究課題名
アトピー性皮膚炎の診療の均てん化のための大規模疫学調査と診療ガイドライン・連携資材の作成
課題番号
H27-免疫-一般-002
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 則人(京都府公立大学法人京都府立医科大学 大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 片山一朗(大阪大学 大学院医学系研究科)
- 秀道広(広島大学 大学院医歯薬保健学研究院)
- 大矢幸弘(国立成育医療研究センター)
- 下条直樹(千葉大学 大学院医学研究院)
- 藤澤隆夫(国立病院機構三重病院)
- 佐伯秀久(日本医科大学 大学院医学研究科)
- 池田政憲(岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科)
- 中原剛士(九州大学 大学院医学研究院)
- 二村昌樹(国立病院機構名古屋医療センター)
- 海老原全(慶應義塾大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(免疫アレルギー疾患等政策研究 免疫アレルギー疾患政策研究分野)
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
1,539,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、アトピー性皮膚炎の診療に携わるさまざまな地域のさまざまな診療科の医師が使用でき、すべての年齢層の患者の診療に必要な内容や患者や家族などの臨床の場での意思決定の参考に資するために必要な内容を含むアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを作成することにより、アトピー性皮膚炎の診療の均てん化に資することである。
研究方法
システマティックレビューの結果から、エビデンスレベルの評価と統合で求められたエビデンス総体としてのエビデンスの強さ、益と害のバランスのほか、患者の価値観の多様性、経済学的な視点なども考慮して、GRADEシステムを参考にして推奨とその強さを決定したクリニカルクエスチョンに対する推奨文を作成した。メインアウトカムは、益として皮疹(医師の評価、患者の評価)、かゆみ、QOL、再燃回数、害として治療や検査などによる有害事象と無治療による有害事象とした。
結果と考察
28年度は計3回の班会議を開催した。現在のアトピー性皮膚炎診療の状況を踏まえて重要臨床課題を基にアトピー性皮膚炎患者にとって重要なアウトカムを改善するために必要な問題(クリニカルクエスチョン)を24課題設定し、これらのクリニカルクエスチョンに対して、システマティックレビューを行い、エビデンスレベルの評価と統合で求められたエビデンス総体としてのエビデンスの強さ、益と害のバランスのほか、患者の価値観の多様性、経済学的な視点なども考慮して、GRADEシステムを参考にして推奨とその強さを決定したクリニカルクエスチョンに対する推奨文を作成した。また、アトピー性皮膚炎に関する解説文の作成を開始し、順調に進行している。
結論
アトピー性皮膚炎診療ガイドラインの作成作業は順調に進行しており、2019年度に完成の見込みである。
公開日・更新日
公開日
2018-02-22
更新日
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