文献情報
文献番号
201610110A
報告書区分
総括
研究課題名
脊椎関節炎の疫学調査・診断基準作成と診療ガイドライン策定を目指した大規模多施設研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H28-難治等(難)-一般-028
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
冨田 哲也(国立大学法人 大阪大学大学院医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
- 渥美達也(北海道大学 大学院医学研究科)
- 高木理彰(山形大学 医学部)
- 中村好一(自治医科大学医学部)
- 杉本英治(自治医科大学医学部)
- 亀田秀人(東邦大学 医学部)
- 竹内勤(慶應義塾大学 医学部)
- 田村直人(順天堂大学 医学部)
- 小林茂人(順天堂大学 医学部)
- 岸本暢将(聖路加国際大学 聖路加国際病院)
- 中島利博(東京医科大学 医学部)
- 松野博明(東京医科大学 医学部)
- 西本憲弘(東京医科大学 医学部)
- 門野夕峰(埼玉医科大学 整形外科)
- 森田明理(名古屋市立大学 大学院医学研究科)
- 岡本奈美(大阪医科大学 小児科学)
- 松井聖(兵庫医科大学 内科学)
- 山村昌弘(岡山済生会総合病院 内科)
- 中島康晴(九州大学 大学院医学研究院整形外科)
- 川上純(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成28(2016)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
3,840,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本邦でのAS患者数は約1万人程度と推定されるが、正確な実態は不明である。これまで日本脊椎関節炎学会で地域限定的に疫学調査が行われてきたが、全国レベルでの調査は実施されていない。H27年より学会主導で全国の施設で前向きの調査が開始されたところである。また指定難病に登録されたことからmis-diagnosisやover-diagnosisによる申請も考えられる。したがって強直性脊椎炎(AS)に代表される脊椎関節炎(SpA)の全国疫学調査を行い、本邦の実態に即した精度の高い診断基準の確立、治療エビデンスの構築を基に、診療ガイドラインを策定することを目的とする。
研究方法
比較的患者数が限定されているASの疫学調査法に関して適切な統計学的手法を検討する(班員中村)。学会主導で行なっている全国前向き疫学調査との連携をとる(松井)。これらを基本に脊椎関節炎患者を後ろ向きに班員施設で調査する(班員全員)。ASASの分類基準についてそのpitfallについて明らかにする(小林)。乾癬性関節炎については特に体軸性では関節専門家(内科系、整形外科系)及び皮膚科医との連携が必須であり連携を構築する(亀田、岸本、森田)。小児脊椎関節炎に関しては小児科医の立場よりガイドライン策定に関与する(岡本)。診断に重要なウェイトを占める画像についてはその読影標準化を行う(杉本、高木、門野、中島、冨田)。
結果と考察
今年度は疫学手法として施設orientedの手法を用い進めることが確認された。今後学会主導の前向き調査と連携し後ろ向き調査を本研究班で実施することで疫学調査を実施する。ASASの分類基準を除外鑑別診断なしに用いることで生じる様々な問題提起を行なった。乾癬性関節炎に関しては「乾癬性関節炎の不可逆的関節破壊進行阻止のための早期発見と治療を目指した診療ガイドライン策定に関する研究」班と連携し進めることを討議した。小児脊椎関節炎に関する問題点を提起した。画像読影標準化については仙腸関節の解剖学的特異性を3次元的に示し、読影上の問題提起を行なった。
結論
脊椎関節炎の本邦での実態調査の方向性を確認した。関節専門医(内科、整形外科)、皮膚科医、小児科医、放射線専門医からなる横断的チームによる診療ガイドライン策定のための課題を提起した。仙腸関節単純X線ではその3次元的構造の特徴を理解して読影する重要性を示した。H29年度は体軸性脊椎関節炎の診療ガイドライン策定を行う予定となっている。
公開日・更新日
公開日
2017-08-10
更新日
-