消化管良性多発腫瘍好発疾患の医療水準向上のための研究

文献情報

文献番号
201610046A
報告書区分
総括
研究課題名
消化管良性多発腫瘍好発疾患の医療水準向上のための研究
課題番号
H27-難治等(難)-一般-003
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
石川 秀樹(京都府立医科大学 分子標的癌予防医学)
研究分担者(所属機関)
  • 松本 主之(岩手医科大学内科学講座消化器内科消化管分野・消化器内科学)
  • 石田 秀行(埼玉医科大学総合医療センター・消化管、一般外科)
  • 田中 信治(広島大学病院・内視鏡診療科)
  • 高山 哲治(徳島大学大学院医歯薬学研究部・ 消化器内科学分野)
  • 山本 博徳(自治医科大学・内科学講座消化器内科学部門)
  • 武田 祐子(浜崎 祐子)(慶應義塾大学看護医療学部・大学院健康マネジメント研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
849,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、客観的な指標に基づく疾患概念が不十分な消化管良性多発腫瘍好発疾患(Peutz-Jeghers症候群、Cowden症候群、若年性ポリポーシス、腺腫性ポリポーシス、Gardner症候群)について、客観的な指標に基づく診断基準・重症度分類を確立し、これら疾患の医療水準の向上を目指すことである。
研究方法
消化管良性多発腫瘍好発疾患のうち、下記の5疾患について、各疾患の専門家を集め、国内外の論文を収集し、レビューを行い、それらの情報より、日本人に適した客観的な指標に基づく診断基準・重症度分類案を作成する。
(1) 若年性ポリポーシス
(2) Peutz-Jeghers症候群
(3) Cowden症候群
(4) 腺腫性ポリポーシス
(5) Gardner症候群
 その目的のために、複数回の班会議を開催する。

(倫理面への配慮)
 本研究は論文レビューなどが主体で、患者個人情報を扱うことはないが、市民公開シンポジウムなどでは、患者個人や患者会関係者も参加するため、それらの参加者名簿や、写真などは十分注意して取り扱い、個人や家系が同定される形ではいかなる場合も公表しない。
結果と考察
研究結果
 国内外の論文レビューを行い、科学的根拠を集積・分析し、診断基準・重症度分類案を作成した。その成果は、各分担研究者の報告書に記した。
 複数回にわたり、国内の専門家の多くが出席する班会議を開催、班員が作成した診断基準案・重症度分類案について、詳細を討論し、班としての最終案を作成した。さらに、その案を、国内の専門家に開示し、意見を募った。集まった意見を収集し、それらの意見を反映した最終版の診断基準・重症度分類を作成、ホームページにて公表した。

考察
 これらを作成するにあたって参考にした資料はほとんどが海外のものであり、国内からの報告はかなり少なく、日本人に適した診断基準・重症度分類になっているか否かについては、さらに検証をする必要がある。そのためにも、極めて稀なこれら疾患の実態を正確に把握するために、登録システムを構築することが急務と考える。
また、これらの疾患は、腺腫性ポリポーシス、Gardner症候群を除き、日本における診療ガイドラインがないため、本班で作成した診断基準、重症度分類を基準として、診療ガイドラインを作成することが不可欠である。
 さらに、希少疾患であるこれらの疾患について、高い質で診療できる拠点病院の整備も必要と考える。
結論
各疾患の国内外の論文を収集し、各疾患の診断基準と重症度分類案を作成した。
 今後、関連学会とも連携しつつ、これらの案の完成度を高め、引き続きこれら疾患の医療水準の向上を目指すとともに、各疾患の診療ガイドラインの作成、レジストリの構築、拠点病院の整備も急ぐべきと考える。

公開日・更新日

公開日
2017-06-08
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201610046B
報告書区分
総合
研究課題名
消化管良性多発腫瘍好発疾患の医療水準向上のための研究
課題番号
H27-難治等(難)-一般-003
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
石川 秀樹(京都府立医科大学 分子標的癌予防医学)
研究分担者(所属機関)
  • 松本 主之(岩手医科大学内科学講座消化器内科消化管分野・消化器内科学)
  • 石田 秀行(埼玉医科大学総合医療センター・消化管、一般外科)
  • 田中 信治(広島大学病院・内視鏡診療科)
  • 高山 哲治(徳島大学大学院医歯薬学研究部・ 消化器内科学分野)
  • 山本 博徳(自治医科大学・内科学講座消化器内科学部門)
  • 武田 祐子(浜崎 祐子)(慶應義塾大学看護医療学部・大学院健康マネジメント研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、客観的な指標に基づく疾患概念が不十分な消化管良性多発腫瘍好発疾患(Peutz-Jeghers症候群、Cowden症候群、若年性ポリポーシス、腺腫性ポリポーシス、Gardner症候群)について、客観的な指標に基づく診断基準・重症度分類を確立し、これら疾患の医療水準の向上を目指すことである。
研究方法
消化管良性多発腫瘍好発疾患のうち、下記の5疾患について、各疾患の専門家を集め、国内外の論文を収集し、レビューを行い、それらの情報より、日本人に適した客観的な指標に基づく診断基準・重症度分類案を作成する。
(1) 若年性ポリポーシス
(2) Peutz-Jeghers症候群
(3) Cowden症候群
(4) 腺腫性ポリポーシス
(5) Gardner症候群
 その目的のために、複数回の班会議を開催する。

(倫理面への配慮)
 本研究は論文レビューなどが主体で、患者個人情報を扱うことはないが、市民公開シンポジウムなどでは、患者個人や患者会関係者も参加するため、それらの参加者名簿や、写真などは十分注意して取り扱い、個人や家系が同定される形ではいかなる場合も公表しない。
結果と考察
研究結果
 国内外の論文レビューを行い、科学的根拠を集積・分析し、診断基準・重症度分類案を作成した。その成果は、各分担研究者の報告書に記した。
 複数回にわたり、国内の専門家の多くが出席する班会議を開催、班員が作成した診断基準案・重症度分類案について、詳細を討論し、班としての最終案を作成した。さらに、その案を、国内の専門家に開示し、意見を募った。集まった意見を収集し、それらの意見を反映した最終版の診断基準・重症度分類を作成、ホームページにて公表した。
2016年1月31日には慶應義塾大学病院にて公開シンポジウム「消化管良性多発腫瘍好発疾患の医療水準向上に向けて」を開催した。
考察
これらを作成するにあたって参考にした資料はほとんどが海外のものであり、国内からの報告はかなり少なく、日本人に適した診断基準・重症度分類になっているか否かについては、さらに検証をする必要がある。そのためにも、極めて稀なこれら疾患の実態を正確に把握するために、登録システムを構築することが急務と考える。
また、これらの疾患は、腺腫性ポリポーシス、Gardner症候群を除き、日本における診療ガイドラインがないため、本班で作成した診断基準、重症度分類を基準として、診療ガイドラインを作成することが不可欠である。
 さらに、希少疾患であるこれらの疾患について、高い質で診療できる拠点病院の整備も必要と考える。
結論
各疾患の国内外の論文を収集し、各疾患の診断基準と重症度分類案を作成した。
 今後、関連学会とも連携しつつ、これらの案の完成度を高め、引き続きこれら疾患の医療水準の向上を目指すとともに、各疾患の診療ガイドラインの作成、レジストリの構築、拠点病院の整備も急ぐべきと考える。

公開日・更新日

公開日
2017-06-08
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2017-06-08
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201610046C

収支報告書

文献番号
201610046Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
1,103,000円
(2)補助金確定額
1,103,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 475円
人件費・謝金 0円
旅費 553,430円
その他 295,095円
間接経費 254,000円
合計 1,103,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2018-02-15
更新日
-