増加する救急患者に対する地域での取組(特に地域包括ケアシステムの構築にむけたメディカルコントロールの活用)に関する研究

文献情報

文献番号
201520046A
報告書区分
総括
研究課題名
増加する救急患者に対する地域での取組(特に地域包括ケアシステムの構築にむけたメディカルコントロールの活用)に関する研究
課題番号
H27-医療-指定-014
研究年度
平成27(2015)年度
研究代表者(所属機関)
行岡 哲男(東京医科大学 救急・災害医学分野)
研究分担者(所属機関)
  • 溝端 康光(大阪市立大学大学院 医学研究科)
  • 横田 順一朗(堺市立総合医療センター)
  • 田邉 晴山(救急振興財団 救急救命東京研修所)
  • 梶野 健太郎(国立病院機構大阪医療センター 統括診療部救命救急センター・災害医療対策部災害医療企画室)
  • 上村 修二(札幌医科大学 救急医学講座)
  • 野田 英一郎(福岡市民病院 救急科)
  • 林 靖之(大阪府済生会千里病院 千里救命救急センター)
  • 太田 祥一(東京医科大学 救急・災害医学分野)
  • 野口 英一(東京医科大学 救急・災害医学分野)
  • 水野 信也(静岡理工科大学 総合情報学部)
  • 藤澤 由和(静岡県立大学 経営情報学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
研究分担者 野田英一郎 九州大学病院救命救急センター(平成27年4月1日~30日)→福岡市民病院救急科(平成27年5月1日以降)

研究報告書(概要版)

研究目的
救急搬送件数が増加の一途をたどっている中で、とりわけ高齢者の救急患者の増加が問題となっている。今後も救急需要の増加が見込まれているなか、限られた資源を有効に活用するためには地域の実情にあった対策をとる必要がある。本研究では地域の救急医療体制の役割を担うことが期待されるメディカルコントロール(MC)協議会を充実・強化するための方策について明らかにすることを目的とした。特に現在各地で整備が進められている地域包括ケアシステムの中でどのようにMC体制を活用できるのか、地域のMC協議会が果せ得る役割について明らかにすることを主眼に置いた。
研究方法
地域の救急医療体制評価手法の開発に係る研究、地域包括ケアシステムの構築に向けたMCの活用に関する研究、地域医療体制のMCを担う医師の養成に関する研究、MC医師研修に関する研究の4つの大項目を中心に研究を行った。
結果と考察
今年度の成果としては、二次医療圏ごとの救急搬送における医療機関の受入状況について複数のデータをもとに統合された形でのデータベースを構築した。地域包括ケアシステムに対しては多職種間での連携強化の必要性、在宅医療支援隊による可能性の提言、救急隊が地域包括ケアシステムについて浸透されていない現状を明らかにし、来年度からの多職種連携会議の足掛かりとなるものとした。またMC体制自体を強化するために、その中心となる医師の体系的な教育の必要性について明らかにした。
結論
今後も救急の需要が増加、特に高齢者救急が増加することが予想される中で、現状の把握とメディカルコントロール体制の活用の可能性、その強化について明らかにした。

公開日・更新日

公開日
2017-01-26
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201520046Z