文献情報
文献番号
201508018A
報告書区分
総括
研究課題名
脱たばこ社会の実現過程における社会経済影響に関する研究:たばこ対策の加速化に向けてのエビデンス
課題番号
H27-循環器等-一般-006
研究年度
平成27(2015)年度
研究代表者(所属機関)
矢野 栄二(帝京大学 大学院公衆衛生学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 望月 友美子(国立がん研究センター がん対策情報センター たばこ政策研究部)
- 田中 謙(関西大学 法学部)
- 欅田 尚樹(国立保健医療科学院 生活環境研究部)
- 福田 吉治(帝京大学 大学院公衆衛生学研究科)
- 高橋 謙造(帝京大学 大学院公衆衛生学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成27(2015)年度
研究費
4,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
たばこの健康影響は明確であるにも関わらず、たばこ対策を実施するに当たりさまざまな障壁がある。一方、さまざまな対策により喫煙率は低下し、“脱たばこ社会”の実現は着実に近づいているとも言える。たばこ対策が健康面のみならず社会経済面に与える影響についての知見は蓄積されているが、エビデンスのアップデートや新たな知見の集約、対策により起こりうる社会経済変化の予測の再検討が必要となっている。本研究は、たばこ対策の推進による“脱たばこ社会”の実現過程で生じる社会経済影響を明らかにし、脱たばこ社会に向けたたばこ対策のあり方を提言することを目的とする。
研究方法
まず、たばこ対策の社会経済影響について、再検証やアップデート、新たにレビューが必要なテーマを、たばこ対策の個別施策と影響を受ける分野から設定した。各テーマについて、先行研究、資料等から、社会経済面での影響をレビューし、脱たばこ社会の実現に向けて必要な、社会経済的面を考慮した効果的なたばこ対策のあり方を検討した。
結果と考察
「研究者とたばこ資金」、「法規制等に関する問題」、「新規たばこおよびたばこ関連商品の問題」、「タバコの社会的負担の推計に関する考察」「受動喫煙防止条例の制定に向けて」、「たばこ対策の喫煙の社会格差への影響」、「大学におけるたばこ対策」のテーマ別に、背景、現状、科学的エビデンス、問題解決のための政策提言等を検討し提示した。
結論
脱たばこ社会の実現に向けて検討すべき複数の領域ごとにサマリーシートを作成した。サマリーシートは、主に、それぞれの課題に対する対策、関連する背景や科学的根拠、具体的な政策の提言、および参考文献より構成した。これらのサマリーシートは、行政等においてたばこ対策に従事する者、政策的意思決定を行う者等の参考資料として有効であると思われた。
公開日・更新日
公開日
2016-06-20
更新日
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