診断・治療法の開発を目指した痛みの慢性化脳機構に関するトランスレーショナル研究

文献情報

文献番号
201443002A
報告書区分
総括
研究課題名
診断・治療法の開発を目指した痛みの慢性化脳機構に関するトランスレーショナル研究
課題番号
-
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 総夫(東京慈恵会医科大学・医学部)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【委託費】 慢性の痛み解明研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
9,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2016-01-22
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201443002C

成果

専門的・学術的観点からの成果
小動物疼痛モデルにおけるマンガン造影MRI画像化法、および、特定脳領域間のシナプス結合を光遺伝学的手法によって評価する手法を開発し、左右両側の扁桃体中心核が持続的侵害受容入力を受けた時に最も早い段階で活動亢進を示す事実、および、炎症性慢性痛モデル扁桃体中心核ニューロンが有意なシナプス伝達増大を示す事実を示した。これらの新知見は、脳内の痛み情報処理回路群における可塑的変化が慢性痛の成立の背景にあることを意味し、慢性痛を「神経可塑性病」ととらえた新たな治療戦略の開発の必要性を示すものである。
臨床的観点からの成果
痛みの認知に関わる前帯状回/内側前頭前野や扁桃体と中脳水道周囲灰白質との機能的結合の変化が、慢性痛患者に共通の下行性疼痛抑制系の状態変化を反映したものである可能性があり、慢性痛の客観的バイオメーカーとなりうる可能性がある。
ガイドライン等の開発
なし
その他行政的観点からの成果
なし
その他のインパクト
日経メディカル2015年2月号「Key Person Interview」慢性痛は脳が作り出す防御機構-気にならなくすることが治療のゴール(加藤総夫)で採りあげられた。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
4件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
11件
学会発表(国際学会等)
5件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
1件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-06-25
更新日
2016-06-13

収支報告書

文献番号
201443002Z