HTLV-1陽性難治性疾患の診療の質を高めるためのエビデンス構築

文献情報

文献番号
201442073A
報告書区分
総括
研究課題名
HTLV-1陽性難治性疾患の診療の質を高めるためのエビデンス構築
課題番号
-
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
岡山 昭彦(宮崎大学 医学部 )
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【委託費】 難治性疾患等実用化研究(難治性疾患実用化研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
23,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201442073C

成果

専門的・学術的観点からの成果
1)研究目的成果:
HTLV-1感染が関節リウマチ、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎の炎症増強に働き、その機序としてサイトカインの関与が疑われた。HAMのステロイド療法に関連して、髄液ケモカインが病勢評価に有用であることが示された。
(2)社会的意義
HTLV-1陽性慢性炎症疾患診療ガイドライン作成に資するエビデンスが集積し、HAM患者のステロイド治験への道筋ができた。

臨床的観点からの成果
(1)研究目的成果:
HTLV-1感染者では関節リウマチ治療に抵抗性を示す可能性が示され、その機序としてサイトカインの関与が疑われた。HAMのステロイド療法については、治験プロトコールが完成したため、事前面談、対面助言、1例目のエントリーを目指している。
(2)社会的意義
これらの結果は本邦でしか得られない研究成果であり、今後の診療ガイドライン作成に資するものであり、またHAMのステロイド治療の保険適応につながる。
ガイドライン等の開発
なし
その他行政的観点からの成果
難治性慢性炎症性疾患に用いられる生物学的製剤や免疫抑制剤の適正使用や安全性担保の観点から本邦に頻度の高いHTLV-1感染の影響を明らかにすることで、特定疾患をふくめた診療のあり方および厚生労働行政の施策決定、専門的な提言を行うための基礎的情報となりうる。HTLV-1感染者の多い唯一の先進工業国である我が国から発信する国際貢献にもつながる。
その他のインパクト
研究成果については学会・論文発表を行うとともに、それぞれの疾患のガイドライン作成委員会への提言を検討し、また広く国民にとっても有用な情報については、患者会や既存のHTLV-1関連ホームページなどを通して情報提供を行う。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
10件
その他論文(和文)
6件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
17件
学会発表(国際学会等)
2件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
2件
患者会、一般市民への情報提供を行った。1) HTLV-1陽性といわれたら・・・. ATLシンポジウムin沖縄2015. 2) リウマチ治療における感染症への注意点. はまゆう 2014.

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2016-05-26
更新日
2019-06-04

収支報告書

文献番号
201442073Z