難治性小腸潰瘍の診断法確立と病態解明に基づいた治療法探索

文献情報

文献番号
201442066A
報告書区分
総括
研究課題名
難治性小腸潰瘍の診断法確立と病態解明に基づいた治療法探索
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
松本 主之(岩手医科大学医学部 内科学講座)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【委託費】 難治性疾患等実用化研究(難治性疾患実用化研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
23,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2016-05-13
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201442066C

成果

専門的・学術的観点からの成果
難治性炎症性腸疾患における位置づけが不明であった非特異性多発性小腸潰瘍症(CNSU)が単一遺伝子疾患であり、他の炎症性腸疾患とは異なった病態を有することを明らかにした。Crohn病とは全く異なった疾患であること、欧米で方向されているプロスタグランジン産生障害による小腸潰瘍症とも別個の疾患であることが明らかとなった。また、難治性腸管潰瘍症において、プロスタグランジンに関連した疾患群の存在を明らかにし、“プロスタグランジン関連腸症”の概念を確立することができた。
臨床的観点からの成果
分類困難な小腸潰瘍症において、非特異性多発性小腸潰瘍症が一つの疾患単位であること、従来より報告されてきた本症の臨床的診断基準が病態を反映したものであることが明らかとなった。また、炎症性腸疾患の臨床的分類の中に、プロスタグランジン関連腸症を明記すべきであることが示された。従来は、他の炎症性腸疾患と同様の治療を施行してきたが、これらの治療がほぼ無効であり、プロスタグランジンを標的とした治療法を目指すべきであることが示された。
ガイドライン等の開発
非特性多発性小腸潰瘍症の診断基準を整理した。本症の診断基準を、臨床的事項(慢性潜性消化管出血)、小腸X線・内視鏡所見(回腸を中心とした非対称性潰瘍)、および病理学的特徴(組織学的に非特異的な粘膜下層までにとどまる潰瘍)の三項目から構成し、それらの特徴を明記した上で、臨床的事項を基本とした診断基準を設定した。さらに、鑑別が必須の疾患(腸結核、Crohn病、腸管ベーチェット病、薬剤性小腸潰瘍症)を列挙し、診断過程をまとめた。
その他行政的観点からの成果
非特異性多発性小腸潰瘍症が、難治性疾患であるのみならず遺伝的要因が主たる病態であることを示した。本症は人口25万人当たりに1人の頻度で発症する稀少疾患であること、若年時より発症し、生涯を通じて潜性消化管出血と低タンパク血症とそれらに由来する症状を有することから、患者に対する医療保障が必要と思われる。医療政策上も本症が極めて重要な疾患でることを提唱できた。
その他のインパクト
日本消化器病学会等、消化管疾患をテーマとした学術集会において、非特異性多発性小腸潰瘍症をテーマとしたシンポジウムが開催された。また、消化管専門医のみならず内科医にとっても重要な疾患として、全国で開催された各種研究会の特別講演、教育講演、パネルディスカッションのテーマに取り上げられた。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2016-05-26
更新日
2016-06-13

収支報告書

文献番号
201442066Z