抗マラリア剤の探索研究

文献情報

文献番号
199800457A
報告書区分
総括
研究課題名
抗マラリア剤の探索研究
課題番号
-
研究年度
平成10(1998)年度
研究代表者(所属機関)
大村 智(社団法人北里研究所)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生科学研究費補助金 先端的厚生科学研究分野 新興・再興感染症研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
-
研究費
13,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
薬剤耐性マラリア原虫に有効な治療薬の開発をするために、北里研究所は世界保健機関(WHO)の熱帯病研究特別計画(TDR)の指導の下に、広く日本国内の企業、研究所から化合物等の提供を受け、抗マラリア剤のスクリーニングセンターとして、薬剤耐性マラリア原虫を用いin vitroモデルで活性の評価を行う。
研究方法
In vitroスクリーニング方法はWHOが指定した方法に準拠する。すなわち、 提供された化合物等を添加したマラリア原虫を96穴プレートにてin vitro系で培養し、化合物の抗マラリア活性を調べる薬剤感受性試験を行い、低濃度で有効な抗マラリア剤を選択する。
結果と考察
当面3年間の研究計画の初年度である今年度は、スクリーニングセンター構築の為の準備期間として、スクリーニングの情報収集及びノウハウを含む技術導入、所内研究組織確立、機器器財の搬入にともなう研究室の整備、マラリア原虫等の入手、日本国内の企業とWHO間での化合物の提供契約等を行った。現在スクリーニング系の構築中である。また、北里研究所は従来より独自のスクリーニングで抗マラリア剤のアルテミシニン様物質を微生物ライブラリーより探索しており、今年度も幾つかの候補素材を選択した。今後、マラリア原虫を用いたin vitroのスクリーニング系にて抗マラリア活性を評価する 予定である。
結論
スクリーニング系の構築を急務とし、スクリーニングセンターと企業間の化合物及び結果報告の動線、スクリーニングセンターとWHO間との連携等の明確化を計り、スクリーニングを実地する。

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研究報告書(紙媒体)

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