遺伝子変異に基づく家族性地中海熱(FMF)インフラマソーム病態解明と炎症制御に向けたトランスレーショナル研究

文献情報

文献番号
201442044A
報告書区分
総括
研究課題名
遺伝子変異に基づく家族性地中海熱(FMF)インフラマソーム病態解明と炎症制御に向けたトランスレーショナル研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
川上 純(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【委託費】 難治性疾患等実用化研究(難治性疾患実用化研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
28,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201442044C

成果

専門的・学術的観点からの成果
FMF発作期に特異的に発現変動する血清バイオマーカーおよびFMF発作期と寛解期に発現変動する血清バイオマーカーを特定した。疾患遺伝子に関しては家族性地中海熱遺伝子の周辺領域を含む約30 kb のゲノム領域について次世代シーケンサーを用いた変異解析を行い、c.2082G>A (M694I) in exon10が最も特異的なvariantであることを確認した。PYRINインフラマソーム再構成システムを構築し、低分子化合物の無細胞スクリーニングを行い、シグナルに影響を及ぼす化合物を選定した。
臨床的観点からの成果
FMFの診断と活動性評価に関する血清バイオマーカーの特定は、実地臨床へのフィードバックが、大いに期待される。時系列の解析で活動性評価に関する血清バイオマーカーの有意な発現変動が認められ、その有用性が実証された。Exon10変異を認める症例は、寛解期においてもIL-18が高値であり、subclinical inflammationに関連する可能性があり、これも極めて重要な成果である。 FMFの予後改善には重症度の把握が必須であり、臨床情報とゲノム情報の統合スコアリングを考察中である。
ガイドライン等の開発
京都大学発達小児科平家教授班において、自己炎症疾患の診療ガイドラインが、作成されつつある。川上はこの研究班の外部評価者として参加しており、今回のデータを平家班と共有し、ガイドライン等に反映させたいと考えている。
その他行政的観点からの成果
FMFのゲノム解析に関しては、exome解析も実施している。家族性地中海熱遺伝子の全塩基配列の決定とexome解析を組み合わせ、ゲノム情報を加味したFMFの診断基準や重症度分類基準の確立を目指したい(統合スコアリング)。これら情報はFMFの指定難病認定基準の理解に、極めて有用と考えられる。 また、PYRINインフラマソーム再構成システムの確立は、FMFゲノム創薬に大きく貢献したと考えられる。
その他のインパクト
FMF発作期に特異的に発現変動する血清バイオマーカーおよびFMF発作期と寛解期に発現変動する血清バイオマーカーの特定に関しては、知財を確保した(特願2015-185703)。また、今回得られた成果に関して、第113回日本内科学会総会・講演会のプレナリーセッション、第60回日本リウマチ学会総会・学術集会のシンポジウム、第61回日本リウマチ学会総会・学術集会の教育講演で発表した。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
35件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
23件
学会発表(国際学会等)
6件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2016-05-26
更新日
2019-06-14

収支報告書

文献番号
201442044Z