新興・再興感染症研究事業の総合的推進に関する研究

文献情報

文献番号
201420043A
報告書区分
総括
研究課題名
新興・再興感染症研究事業の総合的推進に関する研究
課題番号
H23-新興-指定-019
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
中山 鋼(国立感染症研究所 企画調整主幹室)
研究分担者(所属機関)
  • 竹田 誠(国立感染症研究所 ウイルス第三部)
  • 宮川 昭二(国立感染症研究所 国際協力室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【補助金】 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究課題では、新興・再興感染症研究に関する情報の収集、新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の企画・評価の支援及びこれらを通じて評価者、研究者等への支援方法等についての検討を行い、その成果を厚生労働省(具体的には、健康局結核感染症課)へ提供することにより、我が国における新興・再興感染症対策の適切な実施に資する研究の推進に寄与することを目的としている。
研究方法
1.当研究事業の企画・評価等の支援①感染症研究の専門家による評価組織との連絡、情報共有等の実施、②研究協力者(プログラムオフィサー)等による研究班会議への出席及び研究の進捗状況の把握、ピアレビューの実施と評価委員、厚生労働省との情報共有、③新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業において実施されている研究課題を対象とした研究発表会の実施、④研究協力者(プログラムオフィサー(PO))の活動を支援するため開発していた、Webシステム「班会議情報共有システム」を26年度より実施。2.新興・再興感染症研究に関する情報収集のため、国内外の会議への参加、文献収集等による新興・再興感染症研究の企画・評価及び研究の実施に資する関連情報の収集と関係者との情報共有を行った。3.評価支援システムとして、中間・事後評価委員会委員が成果発表会、中間・事後評価委員会前に予備評価を行うシステムを開発し、実施した。
結果と考察
1.当研究事業の企画・評価等の支援①新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業において研究を行う公募研究課題について班会議に出席し、評価委員、厚生労働本省との情報共有、②全研究課題の研究代表者に対して成果概要の作成を依頼し、その取りまとめを行い、関係者に配布、③成果発表会を実施し、評価委員によるヒアリングを実施、
④平成27年度新規申請課題について、採択の妥当性、評価委員による評価を支援。2.新興・再興感染症研究に関する情報収集のため、世界保健機構(WHO)食品安全・人獣共通感染症部及びパスツール研究所本部(平成26年5月、於:スイス・パリ)、国際微生物会議(平成26年7月27日~8月1日、於:カナダ)、タイ、ベトナムなどを訪問し、情報収集ならびに報告を行った。3.研究の企画・評価等の支援方法の検討を行い、これまで開発してきたシステムに機能追加による強化及び改善に併せて、インターネットを利用してプログラムオフィサーと厚生労働省担当者とともに班会議の情報を共有できる「班会議情報共有システム」を今年度より実施。【考察】限られた予算と当該研究分野における研究者のマンパワーを最大限に活用し、これらの期待に応える効率的・効果的な研究を推進するためには、新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の企画・評価において、これまで実施されている研究の内容や成果を適切に把握するとともに、研究を取り巻く行政的なニーズ、国際的な研究の状況に基づく企画・評価等を行って効率的に研究を実施することが求められる。また、これらの企画・評価等に基づく研究を適切に実施し、確実な成果が得られるよう研究者を支援することは非常に必要と考えられる。
結論
新興・再興感染症関連研究に関する情報の収集及び当該研究事業において実施される研究の企画・評価及び研究実施の支援を行った。研究発表会の開催やピアレビューなど、評価の充実と併せ、疫学的方法論に基づく研究の実施が、研究の質向上に役立つと考えられた。

公開日・更新日

公開日
2015-05-13
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2015-05-13
更新日
-

文献情報

文献番号
201420043B
報告書区分
総合
研究課題名
新興・再興感染症研究事業の総合的推進に関する研究
課題番号
H23-新興-指定-019
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
中山 鋼(国立感染症研究所 企画調整主幹室)
研究分担者(所属機関)
  • 森光 敬子(国立感染症研究所 企画調整主幹)
  • 冨澤 一郎(国立感染症研究所 企画調整主幹)
  • 竹田 誠(国立感染症研究所 ウイルス第三部)
  • 宮川 昭二(国立感染症研究所 国際協力室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【補助金】 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究課題では、新興・再興感染症研究に関する情報の収集、新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の企画・評価の支援及びこれらを通じて評価者、研究者等への支援方法等についての検討を行い、その成果を厚生労働省(具体的には、健康局結核感染症課)へ提供することにより、我が国における新興・再興感染症対策の適切な実施に資する研究の推進に寄与することを目的としている。
研究方法
1.当研究事業の企画・評価等の支援①感染症研究の専門家による評価組織との連絡、情報共有等の実施、②研究協力者(プログラムオフィサー)等による研究班会議への出席及び研究の進捗状況の把握、ピアレビューの実施と評価委員、厚生労働省との情報共有、③新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業において実施されている研究課題を対象とした研究発表会の実施、④研究協力者(プログラムオフィサー(PO))の活動を支援するため開発していた、Webシステム「班会議情報共有システム」を26年度より実施。2.新興・再興感染症研究に関する情報収集のため、国内外の会議への参加、文献収集等による新興・再興感染症研究の企画・評価及び研究の実施に資する関連情報の収集と関係者との情報共有を行った。3.評価支援システムとして、中間・事後評価委員会委員が成果発表会、中間・事後評価委員会前に予備評価を行うシステムを開発し、実施した。
結果と考察
1.当研究事業の企画・評価等の支援①新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業において研究を行う公募研究課題について班会議に出席し、評価委員、厚生労働本省との情報共有、②全研究課題の研究代表者に対して成果概要の作成を依頼し、その取りまとめを行い、関係者に配布、③成果発表会を実施し、評価委員によるヒアリングを実施、④次年度の新規申請課題について、採択の妥当性、評価委員による評価を支援。2.新興・再興感染症研究に関する情報収集のため、第8回日本-台湾シンポジウム(平成23年10月13日-14日)第9回日本-台湾感染症シンポジウム(平成24年9月20日-21日)、第10回日本-台湾感染症シンポジウム(平成25年9月12日-13日)などに参加し意見交換・情報収集を行った。また、平成26年7月にベトナムホーチミン市、平成26年8月にはフィリピンマニラ市を訪問しアジア地域各国の感染症研究機関での活動について情報収集を行った。さらに、平成25年第11回世界麻疹風疹実験室会議ならびに平成25年10月第七回国際ワクチン会議に参加し、麻疹・風疹に関して世界の状況調査・情報収集ならびに我が国の状況報告を目的に活動を行った。3.研究の企画・評価等の支援方法の検討を行い、これまで開発してきたシステムに機能追加による強化及び改善に併せて、インターネットを利用してプログラムオフィサーと厚生労働省担当者とともに班会議の情報を共有できる「班会議情報共有システム」を今年度より実施。【考察】限られた予算と当該研究分野における研究者のマンパワーを最大限に活用し、これらの期待に応える効率的・効果的な研究を推進するためには、新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の企画・評価において、これまで実施されている研究の内容や成果を適切に把握するとともに、研究を取り巻く行政的なニーズ、国際的な研究の状況に基づく企画・評価等を行って効率的に研究を実施することが求められる。
結論
新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の適切かつ円滑な実施を図るため、新興・再興感染症関連研究に関する情報の収集及び当該研究事業において実施される研究の企画・評価及び研究実施の支援を行った。研究発表会の開催やピアレビューなど、評価の充実とともに、疫学的方法論に基づく研究の実施が、研究の質向上に役立つと考えられた。

公開日・更新日

公開日
2015-05-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2016-01-22
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201420043C

成果

専門的・学術的観点からの成果
新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の適切かつ円滑な実施を図るため、新興・再興感染症関連研究に関する情報の収集及び当該研究事業において実施される研究の企画・評価及び研究実施の支援を行った。研究発表会の開催やピアレビューなど、評価の充実とともに、疫学的方法論に基づく研究の実施が、研究の質向上に役立つと考えられた。
臨床的観点からの成果
新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の企画・評価の支援及びこれらを通じて評価者、研究者等への支援方法等についての検討を行い、その成果を厚生労働省(具体的には、健康局結核感染症課)へ提供することにより、我が国における新興・再興感染症対策の適切な実施に資する研究の推進に寄与した。また、国立感染症研究所と同じような機能を持つアジア地域各国の感染症研究機関との間の連携協力体制の推進及び強化によって、我が国の新興再興感染症対策に役立てた。
ガイドライン等の開発
(1)研究評価業務支援システム書を作成
(2)PO活動支援システムのマニュアルを作成
その他行政的観点からの成果
研究発表会の開催やプログラムオフィサーが班会議に参加し、その報告を中間・事後評価委員会委員へ報告することを通じて、研究のより良い評価に貢献したと考えている。加えて、効率的な評価に資する評価支援システム、プログラムオフィサーと厚生労働省担当者とともに班会議情報を共有する目的で開発していた「班会議情報共有システム」を平成26年度より実施した。また、研究発表会を動画にしてweb上で見られるようにするなど、研究成果の情報発信に寄与するとともに、研究成果を厚生労働省へ適宜情報提供し、行政施策へ反映した。
その他のインパクト
特になし

発表件数

原著論文(和文)
14件
原著論文(英文等)
25件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
2件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Sakai K, Ami Y, Tahara M,Takeda M, et al.
The Host Protease TMPRSS2 Plays a Major Role in In Vivo Replication of Emerging H7N9 and Seasonal Influenza Viruses.
Juornal of virology  (2014)
原著論文2
Sakai K, Sekizuka T, Takeda M, et al.
A mutant H3N2 influenza virus usea an alternative activation mechanism in TMPRSS2 knockout mice by loss of an oligosaccharide in the hemagglutinin stalk region.
in press  (2015)
原著論文3
Tahara M,Ito Y,Takeda M, et al.
Functional and Structural Characterization of Neutralizing Epitopes of Measles Virus Hemagglutinin Protein.
Juornal of virology  (2013)
原著論文4
Tahara M, Ohno S,Takada M, et al.
The Receptor-binding Site of the Measles Virus Hemagglutinin Protein Itself Constitutes a Conserved Neutralizing Epitope.
Juornal of virology  (2013)

公開日・更新日

公開日
2015-05-15
更新日
2016-06-27

収支報告書

文献番号
201420043Z