文献情報
文献番号
201415108A
報告書区分
総括
研究課題名
網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究
課題番号
H26-難治等(難)-一般-073
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
白神 史雄(国立大学法人岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
- 東 範行(国立成育医療研究センター眼科・視覚科学研究室)
- 飯田 知弘(東京女子医科大学眼科学教室)
- 池田 康博(九州大学病院眼科)
- 稲谷 大(福井大学医学部眼科)
- 大野 京子(東京医科歯科大学大学院医歯学研究科眼科学分野)
- 小椋 祐一郎(名古屋市立大学医学部眼科)
- 坂本 泰二(鹿児島大学大学院医歯学研究科)
- 高橋 寛二(関西医科大学眼科学教室)
- 高橋 政代(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
- 辻川 明孝(香川大学医学部眼科学講座)
- 寺崎 浩子(名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻眼科学)
- 中澤 徹(東北大学大学院医学系研究科眼科学分野)
- 中村 誠(神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野)
- 村上 晶(順天堂大学医学部眼科)
- 森實祐基(岡山大学病院眼科)
- 山本 修一(千葉大学大学院医学研究院眼科学)
- 柳 靖雄(東京大学大学院医学系研究科外科学専攻)
- 湯沢 美都子(日本大学医学部眼科)
- 吉村 長久(京都大学大学院医学研究科眼科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【補助金】 難治性疾患等克服研究(難治性疾患克服研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
18,385,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、萎縮型加齢黄斑変性、網膜色素変性、レーベル遺伝性視神経症を対象として、診断基準、重症度分類、診療ガイドラインの策定を行うことである。また、萎縮型加齢黄斑変性、レーベル遺伝性視神経症については策定した診断基準をもとに、患者数調査、罹患状況調査を行う。
研究方法
研究分担者を、萎縮型加齢黄斑変性、網膜色素変性、レーベル遺伝性視神経症の3つの担当グループに分け、各グループにおいて、各疾患の診断基準、重症度分類、診療ガイドラインの策定を行う。診断基準、重症度分類、診療ガイドラインの草案は、他のグループに属する研究分担者や、各疾患を研究対象とする専門学会による評価を受け、最終的に日本眼科学会誌にて発表する。また、本邦における罹患状況が把握できていない、萎縮型加齢黄斑変性とレーベル遺伝性視神経症については、日本眼科学会専門医認定施設ならびに日本網膜硝子体学会(萎縮型加齢黄斑変性)もしくは日本神経眼科学会(レーベル遺伝性視神経症)会員に、アンケート調査を行う。
結果と考察
萎縮型加齢黄斑変性、網膜色素変性、レーベル遺伝性視神経症を対象とし、診断基準、重症度分類、および診療ガイドラインの策定を行った。また、萎縮型加齢黄斑変性およびレーベル遺伝性視神経症については、これらの疾患を研究対象とする専門学会会員と日本眼科学会の一般研修施設を対象に実態調査アンケートを実施した。診断基準、重症度分類、診療ガイドラインの策定によって、施設間による診断のばらつきが小さくなり、患者の見落としが減るなど、医療の標準化が進み、医療の質が向上することが期待される。また、患者数の把握は、有効な医療資源配分につながるといえる。
結論
本研究で策定された診断基準、重症度分類、診療ガイドラインおよびアンケート調査の結果は、萎縮型加齢黄斑変性、網膜色素変性、レーベル遺伝性視神経症の医療の標準化、医療の質の向上につながり、患者の福祉の向上に寄与する。
公開日・更新日
公開日
2015-06-26
更新日
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