文献情報
文献番号
201415032A
報告書区分
総括
研究課題名
血栓性血小板減少性紫斑病に対するリツキシマブの第II相医師主導治験
課題番号
H25-難治等(難)-一般-024
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
宮川 義隆(埼玉医科大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【補助金】 難治性疾患等克服研究(難治性疾患克服研究)
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
99,616,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
再発・難治性の血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)に対する抗体医薬リツキシマブの効果と安全性を医師主導治験により評価し、適応拡大の承認申請を目的とする。
研究方法
平成26年度は国内13ヶ所の医療機関にて、医師主導治験を行う。治験実施期間は平成26年1月~12月の12ヶ月間とする。対象患者は再発・難治性の日本人の後天性TTP患者6名とする。治験プロトコールは平成25年度に行った薬事戦略相談(医薬品医療機器総合機構)をもとに作成したものを利用する。
結果と考察
治験には合計13名が参加し、このうち7名に治験薬投与を行った。治験薬の効果について評価可能な6名のうち、血小板が15万を超えたのは2名、10万を超えたのは5名であった。全例が血漿交換から離脱し、臨床症状(貧血、精神神経症状)の改善を認めた。未知の重篤な有害事象を認めなかった。
結論
日本人の後天性TTP患者のうち再発・難治例に対する抗体医薬リツキシマブの効果と安全性が確認できた。TTPは平成27年1月に新たに難病に指定されており、欧米と比べて10年に及ぶドラッグラグ解消と難病患者の救済のため、早期に適応拡大の申請手続きを行う予定である。
公開日・更新日
公開日
2015-06-26
更新日
-