創薬支援のためのバイオリソースデータベースのネットワーク整備と政策・倫理課題に関する研究

文献情報

文献番号
201407032A
報告書区分
総括
研究課題名
創薬支援のためのバイオリソースデータベースのネットワーク整備と政策・倫理課題に関する研究
課題番号
H25-創薬-指定-008
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
松山 晃文(独立行政法人医薬基盤研究所 政策・倫理研究室)
研究分担者(所属機関)
  • 後藤 雄一(国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカル センター)
  • 金井 弥栄(国立がん研究センター 研究所)
  • 佐藤 雄一郎(東京学芸大学 教育学部)
  • 隅藏 康一(政策研究大学院大学)
  • 宮本 恵宏(国立循環器病研究センター 予防健診部)
  • 山崎 由紀子(国立遺伝学研究所 系統生物研究センター)
  • 塩谷 恭子(国立循環器病研究センター 動物実験管理室)
  • 増井 徹(慶應義塾大学 医学部臨床遺伝学センター)
  • 松田 潤一郎(独立行政法人医薬基盤研究所 難病・疾患資源研究部)
  • 水口 賢司(独立行政法人医薬基盤研究所 バイオインフォマティクスプロジェクト)
  • 山田 弘(独立行政法人医薬基盤研究所 トキシコゲノミクス・ インフォマティクスプロジェクト)
  • 坂手 龍一(独立行政法人医薬基盤研究所 難病・疾患資源研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 【補助金】 創薬基盤推進研究
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成27(2015)年度
研究費
12,367,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究事業は、ヒト疾患研究の推進のために、研究資源のデータベース構築及び医薬基盤研究所内でのデータベースの統合化、及びヒト由来試料と情報の研究開発及び商業利用における課題についての政策・倫理面での検討を行うものである。
研究方法
(1)メディカル・バイオリソース・データベースでは、創薬・疾患研究のための生物資源の所在情報、及び、ヒト由来生物資源の利用枠組みに関する倫理的課題とリスクマネージメント施策に関する調査研究成果を公開している。平成26年度は、疫学研究情報の新規追加を行う。横断検索システムは、インターフェースの刷新、検索モジュールの追加等、DB連携機能を強化し、「創薬支援データベース統合検索」としてリニューアルする。Open TG-GATEsについて、各種ツール開発やデータダウンロードを促進し、幅広い活用を図る。
(2)ゲノム指針の実施状況と課題については分担研究者が関わる倫理審査委員会の活動の中で、改正ヒトゲノム指針の影響について基礎調査を行う。また、統合指針について基礎検討を行う。
(3)生体由来試料にかかる「所有権」をkey wordに、米国判例、および諸制度の説明を、当局HPなどから収集し、取りまとめるとともに、研究機関において保存・管理されている既存試料の実態並びに、直面している所有権や知財の問題について可能な限り明らかにすることを目的に調査を実施した。
本研究においては同意のない個人情報の取扱いはない。
結果と考察
(1)疾患研究資源のデータベース整備
①メディカル・バイオリソース・データベース(http://mbrdb.nibio.go.jp)に、日本人を対象とする疫学研究情報を収集し、102件公開。疾患モデル動物情報を、新規登録18件、更新21件。
②創薬支援データベース統合検索(http://alldbs.nibio.go.jp)に、「霊長類医科学研究センター」と「希少疾病治験ウェブ」を加え、合計14データベースの横断検索を可能にした。
③トシコゲノミクス研究の成果DBであるOpen TG-GATEs(http://toxico.nibio.go.jp)の活用サポート、バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)との連携促進(Sagace,http://sagace.nibio.go.jp)を行った。

(2)ヒト由来試料等利用研究における政策と倫理課題についての調査研究
ゲノム指針の実施状況と課題について、倫理審査委員会の活動の中で、改正ヒトゲノム指針の影響について基礎調査を行った。統合指針について基礎検討を行った。

(3)ヒト由来生物資源の研究・開発利用の権利関係の研究
生体由来試料にかかる「所有権」をkey wordに、米国判例、および諸制度の説明を、当局HPなどから収集し、取りまとめるとともに、研究機関において保存・管理されている既存試料の現状並びに、直面している所有権や知財の問題について可能な限り明らかにすることを目的に調査を実施。
結論
本研究事業の出発点である、①人の尊厳と基本的人権の尊重と、②疾患研究の振興という目的の達成を強く意識する研究の展開を行った。このような意識の基に、次年度も実験動物モデルと人由来の試料と情報の研究利用体制の整備と構築を行っていく。

公開日・更新日

公開日
2015-05-07
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2015-12-24
更新日
-

収支報告書

文献番号
201407032Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
1,607,700円
(2)補助金確定額
1,607,700円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 4,419,239円
旅費 831,920円
その他 7,115,841円
間接経費 3,710,000円
合計 16,077,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2016-01-28
更新日
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