ビキニ水爆関係資料の整理に関する研究

文献情報

文献番号
201405051A
報告書区分
総括
研究課題名
ビキニ水爆関係資料の整理に関する研究
課題番号
H26-特別-指定-051
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
明石 真言(国立研究開発法人放射線医学総合研究所 REMAT)
研究分担者(所属機関)
  • 児玉 喜明(公益社団法人放射線影響研究所)
  • 辻村 憲雄(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
3,180,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
昭和29年3月1日から5月14日までの間、マーシャル諸島のビキニ環礁で計6回の水爆実験が行われた。当該水爆実験に関して、平成26年9月19日に厚生労働省が保管している関係資料の開示を行った。これらの資料の中には、当時ビキニ環礁海域で操業していた船員の血液検査記録等の結果が含まれていた。また、当該水爆実験に関しては、これらの他、日米政府の公文書、文献、記録等が存在すると思われるが、ビキニ水爆実験は、約60年前に行われたものであることから、水爆実験当時の記録・資料、文献などはかなり限定されている上に、散逸している。このため、班会議では、厚生労働省が開示した資料の整理・検討及び約60年前の散逸した資料を収集・整理し、評価を行うことを目的とした。
研究方法
約60年前の被ばく線量を評価するために、班会議において、現状の資料の状況を確認の上、当時の記録、論文等の資料を収集・整理する。
船体の計測値(counts per minutes, cpm)が残っていれば、推定される核種から線量率を計算できる可能性があるため、第五福竜丸から検出された核種、ブラボーのテスト時のデータの他、水産物から検出された放射性核種等について文献・資料を収集する。  

なお、資料の活用に当たっては、放射線医学総合研究所 研究倫理審査会の審査の承認を得る(承認済み:平成26年度第67回研究倫理審査会 研究計画書番号14-025)。
結果と考察
(1) 公開資料の整理
 厚生労働省が開示した公表資料等を中心に整理した結果、延べ201名分の船員の血液検査記録等及び船名について、今後の分析に活用できるよう、電子化して整理した。
(2) 文献調査
線量評価に必要な公文書、文献、記録等の資料を収集した。

本研究の目的は、厚生労働省が開示した資料の整理・検討及び約60年前の散逸した資料を収集・整理し、評価を行うことである。限られた期間において、これらの資料を収集・整理を行うことは困難を極めたが、可能な範囲で文献を収集し、データを整理することができた。

ビキニ水爆実験当時に被災した被ばく線量の評価にあたっては、引き続き更なる調査・分析が必要であるが、今般収集・整理した内容は、今後の線量評価に当たっての有用な資料となると考える。
結論
厚生労働省が開示した資料の整理・検討及び約60年前の散逸した資料の収集・整理を行った。
ビキニ水爆実験当時に被災した船員の被ばく線量の評価については、更なる調査・分析が必要である。

公開日・更新日

公開日
2015-06-02
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2016-01-08
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201405051C

収支報告書

文献番号
201405051Z