文献情報
文献番号
201405041A
報告書区分
総括
研究課題名
長寿科学研究開発事業・認知症研究開発事業に関連する研究開発管理の実施・評価に関する研究
課題番号
H26-特別-指定-041
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
鷲見 幸彦(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 病院)
研究分担者(所属機関)
- 海老原 覚(東邦大学大学院医学研究科)
- 徳田 治彦(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 病院)
- 玉腰 暁子(北海道大学大学院医学研究科)
- 飯島 節(国立障害者リハビリテーションセンター)
- 谷向 知(愛媛大学大学院医学系研究科)
- 吉田 邦広(信州大学医学部)
- 滝川 修(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
老年病、認知症等に関連する研究開発を効果的かつ効率的に推進するためには、研究開発の方向性にしたがって採択された研究課題が円滑かつ迅速に遂行され、最大の研究成果を得られるようにするための進捗管理を実施する必要がある。そこで本研究は、老年病、認知症等に関連する研究開発の研究成果を最大化するために必要な進捗管理の具体的な方策を開発・実施・評価し、「研究開発管理」を効果的に推進する仕組み(PDCAサイクル)を検討することを目的とする。
研究方法
老年病、認知症等に関連する研究開発の円滑かつ迅速な推進に必要な進捗管理の手法として、長寿科学研究開発事業15課題と認知症研究開発事業15課題を対象として以下の項目を試行的に実施・検証した。1)進捗状況の把握・管理(研究期間の中間時点):研究代表者からの進捗状況(各種試験の実施・完了、特許の出願・登録等)、進捗上の問題点等の報告の受理、必要な助言等の実施、2)ヒヤリング:必要性が認められた研究課題の研究代表者を対象とした、研究開発の推進にあたっての問題点の整理、問題の解決策の提案、問題解決の状況の確認、3)研究成果のとりまとめ・報告(1月~2月):各研究課題の当該年度の「研究成果報告書」、及び進捗管理の実績のとりまとめ(「進捗管理報告書」の作成)。
結果と考察
研究者に調査実施を通達したが、実質的に調査可能な期間は2014年11月下旬から2015年2月中旬までで、すでに主要な班会議が終了している課題が多く、サイトビジットは困難であった。そのためモニタリングは報告書と電話でのヒヤリングが主体となった。またPD、POの作業の内容的には、単に研究の遅延を指摘するだけでは有用性は乏しく、遅延を助けるアドバイスができるかどうかが重要である。今回の報告例の中にも内容を検討すると研究費の増額が必要というアドバイスもあった。一方POに対してもこの作業を行うことの意義や価値がないと継続は難しい。上記のようなアドバイスを行うということになればPOにも高い能力とバランス感覚が要求される。今回は初めての経験でPDへも相談があったが、PDも十分に対応できなかった。POが個別に対応するだけでなく、PDを中心とした、チームでの対応が必要となる。また全メンバーの教育も継続して行う必要がある。その意味で、このチームはある一定期間、同じメンバーで技術を高める必要があると考えられた。
結論
短期間ではあったが、各POは可能な限り研究課題のモニタリングを行った。これを各研究者および評価者に適切、有効にフィードバックすることは、今後の日本医療研究開発機構の研究促進・研究評価支援に寄与するものと考える。またそのためには、新しいシステムの開発や課題研究者への教育、PD、POに対する教育が必要である。
公開日・更新日
公開日
2015-05-29
更新日
-