循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究に関連する研究開発管理の実施・評価に関する研究

文献情報

文献番号
201405038A
報告書区分
総括
研究課題名
循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究に関連する研究開発管理の実施・評価に関する研究
課題番号
H26-特別-指定-038
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
春日 雅人(独立行政法人国立国際医療研究センター )
研究分担者(所属機関)
  • 橋本 信夫(独立行政法人国立循環器病研究センター)
  • 小林 廉毅(東京大学大学院 医学系研究科)
  • 津村 和大(川崎市立川崎病院臨床研究支援部)
  • 吉栖 正生(広島大学大学院 医歯薬保健学研究科)
  • 高岡 志帆(独立行政法人国立国際医療研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
5,390,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
研究成果を最大化するために必要な進捗管理の具体的な方策を開発・実施・評価し、また「研究開発管理」を効果的に推進するための仕組み(PDCAサイクル)を検討し、研究の進捗管理を行うことを目的とする。
研究方法
PD/POを設置、実施主体とし、研究進捗管理の手法として、1)研究計画等の確認、2)進捗状況の把握・管理、3)研究成果報告会及び中間・事後評価委員会への参加、4)ヒヤリング、研究班会議への参加、サイトビジット、5)事前評価委員会、6)進捗管理の総括への参加を試行的に実施し、その実行可能性を検証する。対象は平成26年度に実施中である循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究研究事業の研究課題(全57課題)とする。
結果と考察
PD/POを外部的に設置し、研究進捗管理を実施することで、研究のマイルストンやゴールがより明確化し、またそれを年間を通じ実施することで、研究開発管理を効果的に推進するための仕組み(PDCAサイクル)になり得ると考えられた。PD/POによる進捗管理を効果・効率的に実施するためには、1)研究開始時点において、研究課題毎にそれぞれの研究代表者が適切なマイルストンを設定すること、2)PD/POがヒヤリングやサイトビジットを行うことも重要であると考えられた。
結論
循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業として保健政策策定への貢献を効率的に実施していくためのPD/POによる外部的な進捗管理は大変有効であり、実施可能性は高い。

公開日・更新日

公開日
2015-06-18
更新日
-

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201405038C

成果

専門的・学術的観点からの成果
各研究課題が研究成果を達成するまでのプロセスの把握、研究の進捗を阻害する要因の抽出、阻害要因の改善方策の提案等の進捗管理の具体的な方策については、諸外国を含め、これまでほとんど研究・実践されてこなかった。このような状況で本PDPO班において、循環器疾患や糖尿病等に関する研究開発管理を試行したことは国際的・社会的意義がある。なお、各研究事業ごとに設置されたPDPO班は、それぞれがその仕組みに関する課題を抽出したが、今後社会的意義を最大化するためには、研究事業の枠組みを超えた横の情報共有が望まれる。
臨床的観点からの成果
循環器疾患や糖尿病等生活習慣病の分野において、PDPO班による研究開発管理の推進により、各研究の阻害要因の改善等が図られてさらに円滑に進むようになれば、臨床現場における有効性・安全性のより高い医療の早期実現が期待される。
ガイドライン等の開発
特になし。
その他行政的観点からの成果
これまでの厚生労働科学研究費補助金の運用においては、事前評価と中間・事後評価という手法にて研究を管理していたが、通年をとおして学術的観点から研究を管理する試みはこれまでになかったため、行政的意義が大きい。本研究においては、特に循環器疾患や糖尿病等に関する研究開発管理を数ヶ月間試行することにより、その仕組みについての課題を抽出し、行政へフィードバックをすることができた。
その他のインパクト
本研究班においては、循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究に関連する研究開発管理を試行したが、今後当該業務はAMEDで行うこととなる。本研究班で得た知見をAMEDと共有し、AMEDにおいて日本の医療研究開発を強力に推進するための一助になった。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-06-18
更新日
2019-05-24

収支報告書

文献番号
201405038Z