標準的治療の確立が望まれる難治性疾患に対する新規治療法の開発

文献情報

文献番号
201337004A
報告書区分
総括
研究課題名
標準的治療の確立が望まれる難治性疾患に対する新規治療法の開発
課題番号
H24-実用化(国際)-指定-004
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
中西 洋一(九州大学病院 ARO次世代医療センター)
研究分担者(所属機関)
  • 赤司 浩一(九州大学大学院 医学研究院)
  • 堀内 孝彦(九州大学大学院 医学研究院)
  • 宮本 敏浩(九州大学病院 血液腫瘍内科)
  • 新納 宏昭(九州大学病院 免疫・膠原病・感染症内科)
  • 塚本 浩(九州大学病院 免疫・膠原病・感染症内科)
  • 谷 憲三朗(九州大学 生体防御医学研究所)
  • 鶴田 敏久(九州大学病院 先端分子・細胞治療科)
  • 丸本 朋稔(九州大学 生体防御医学研究所)
  • 土方 康基(九州大学病院 先端分子・細胞治療科)
  • 井上 博之(九州大学 生体防御医学研究所)
  • 内藤 誠二(九州大学大学院 医学研究院)
  • 横溝 晃(九州大学大学院 医学研究院)
  • 篠原 信雄(北海道大学大学院 医学研究科)
  • 塚本 泰司(札幌医科大学 医学部)
  • 舛森 直哉(札幌医科大学 医学部)
  • 大山 力(弘前大学大学院 医学研究科)
  • 荒井 陽一(東北大学大学院 医学系研究科)
  • 赤座 英之(東京大学 先端科学技術研究センター)
  • 西山 博之(筑波大学 医学医療系)
  • 大家 基嗣(慶應義塾大学 医学部)
  • 頴川 晋(東京慈恵会医科大学 泌尿器科学)
  • 佐藤 威文(北里大学 医学部)
  • 大園 誠一郎(浜松医科大学 医学部)
  • 後藤 百万(名古屋大学大学院 医学系研究科)
  • 樋之津 史郎(京都大学大学院 医学研究科)
  • 西村 和郎(大阪府立成人病センター 泌尿器科)
  • 藤澤 正人(神戸大学大学院 医学研究科)
  • 平尾 佳彦(奈良県立医科大学 産学官連携推進センター)
  • 藤本 清秀(奈良県立医科大学 医学部)
  • 松山 豪泰(山口大学大学院 医学系研究科)
  • 筧 善行(香川大学 医学部)
  • 橋根 勝義(独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター)
  • 山口 秋人(医療法人原三信病院 泌尿器科)
  • 江藤 正俊(熊本大学大学院 生命科学研究部)
  • 中川 昌之(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康長寿社会実現のためのライフ・イノベーションプロジェクト 難病・がん等の疾患分野の医療の実用化研究(国際水準臨床研究分野)
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
69,231,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
有効な治療法のない難治性疾患に対し、企業の開発戦略に含まれないものの医療における必要性の高い以下3つの治療法について、医師主導治験・臨床試験の実施によりヒトでの有効性・安全性の評価を行い将来の実用化につなげる。

課題1:難治性全身性硬化症に対する自己造血幹細胞移植の臨床試験
課題2:がんワクチンOCV-C01による標準療法不応進行再発胆道がんに対する第Ⅱ相医師主導治験
課題3:低用量BCG膀胱腔内注入維持療法の再発予防効果ならびに安全性に関するランダム化比較試験
研究方法
課題1:
 対象の既移植例は難治性SSc19例である。末梢血幹細胞の動員はCY 4g/m2に引き続きG-CSFを投与し、アフェレーシスによって末梢血幹細胞採取した。11例では末梢血幹細胞採取後、CliniMACSを用いてCD34陽性細胞に純化した(純化群)。移植前治療としてはCY 200mg/kgを投与し、移植当日に2x106/kg以上のCD34陽性細胞を輸注した。8例ではCD34陽性細胞への純化を行わなかった(非純化群)。純化群と非純化群につき自己HSCT後4年間の有効性と安全性を比較した。
課題2:
1.目標症例数
HLA-A*24:02 保持者13例 (HLA適合不明患者40例)
2.試験物の概要
OCV-C01はOCV-105(KIF20A由来ペプチド)、エルパモチド (VEGFR-2由来ペプチド)、OCV-101(VEGFR-1由来ペプチド)のカクテル剤であり、同一の効能を有する市販薬はない。
調達法:治験薬提供者(オンコセラピー・サイエンス社)にて原薬を海外から輸入し製造
3.投与方法
治験薬を1.0 mL/bodyで,週1回,4週間投与を1コースとして可能な限り腋窩部あるいは鼠径部に皮下投与する。腋窩部あるいは鼠径部に投与できない場合は上腕,大腿あるいは腹部に皮下投与する。治験薬投与中止基準に該当するまで上記コースを繰り返す。最終投与日は最長で投与開始日から365日目までとする。
4.対象疾患、適格基準
1)肝内外胆管癌、胆嚢癌および乳頭部癌と診断されている。
2)肝外胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌の場合は,腺癌,腺扁平上皮癌,肝内胆管癌の場合は腺癌と組織学的に診断が得られている。
3)Stage II-IV 胆道癌で切除不能胆道癌である。測定可能病変の有無は問わない。
4)ゲムシタビンを含むレジメンに対して不応もしくはシスプラチンの投与が出来ないと判断されている。
5)放射線療法により生存期間の延長が期待できない。

課題3:
中・高再発リスクの筋層非浸潤性膀胱癌 (Ta、T1)患者を以下の2群にランダム化する。A群:標準量 BCG 導入療法(80 mg/週×6回)、B群:標準量 BCG 導入療法(80 mg/週×6回)+低用量 BCG 維持療法(40 mg/週×3回 ×4コース)。主要評価項目は、無再発生存期間、副次評価項目は、無増悪生存期間、生存期間、プロトコール治療の完遂率、有害事象発現状況とした。登録予定患者は合計180例、登録期間は1.5年、追跡期間は最短3年とし、総研究期間は5年である。
結果と考察
3課題とも、九州大学病院ARO次世代医療センターの主要メンバーから構成されるARO推進室会議において知財関連事項、薬事関連事項、当局対応、臨床試験や治験の実施に際して具体的な問題点や課題抽出など実務的な戦略策定を行った。課題1、2においてはPMDA薬事戦略相談をAROとともに行った。その結果、課題によっては薬事戦略方針の修正、試験デザインの変更などが必要となり試験遂行上多いに進展した。
結論
3課題ともそれぞれプロトコール確定、治験届け、多施設臨床試験実施と当初の目標を達成している。PMDAとの薬事戦略相談も終了し順調に進捗している。

公開日・更新日

公開日
2015-03-11
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201337004Z