文献情報
文献番号
201336002A
報告書区分
総括
研究課題名
脳/心血管領域におけるアンメットニーズに対応する創薬研究
課題番号
H23-実用化(臨床)-指定-002
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
澤 芳樹(大阪大学 大学院医学系研究科 外科講座(心臓血管外科学))
研究分担者(所属機関)
- 松村 泰志( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 名井 陽(大阪大学 医学部附属病院)
- 玉井 克人( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 中神 啓徳( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 宮川 繁( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 南野 哲男( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 平田 雅之( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 前田 和久( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 大薗 惠一( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 高倉 伸幸( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 山下 俊英( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 齋藤 洋一( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 赤澤 宏( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 齋藤 充弘(大阪大学 医学部附属病院)
- 森下 竜一( 大阪大学 大学院医学系研究科)
- 姚 香景(ヤオ シャンジン)(大阪大学 医学部附属病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康長寿社会実現のためのライフ・イノベーションプロジェクト 難病・がん等の疾患分野の医療の実用化研究(早期・探索的臨床試験研究分野)
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成27(2015)年度
研究費
95,000,000円
研究者交替、所属機関変更
研究分担者 赤澤宏について、H25年5月にて本学より東京大学へ異動のため、研究分担者より外れた。
研究報告書(概要版)
研究目的
大阪大学は、早期・探索的臨床試験拠点整備事業において、世界的にも急務とされる脳・心血管領域におけるアンメットニーズに対応するために、総合大学として薬学系/工学系等の研究科はもとより(独)医薬基盤研究所や北里大学等他大学、製薬メーカー各社との連携により、シーズ探索から臨床応用への共同開発や橋渡し研究を行う創薬基盤を形成することを目的としている。本研究事業は、拠点整備事業による基盤を元に、下記6つの重点シーズに関して、早期の臨床試験実施を目指している。
①骨髄間葉系幹細胞血中動員因子を用いた末梢循環不全に伴う難治性皮膚潰瘍 ②血管新生作用を有する新規ペプチドの虚血性潰瘍への応用 ③左室補助人工心臓(LVAD)を装着した拡張型心筋症に対する液性免疫異常の解明とアフェレーシス治療の確立 ④ドラッグデリバリーシステムを用いた急性心筋梗塞治療薬の開発 ⑤オキシム誘導体徐放性マイクロスフェアー(ONO-1301MS)製剤の重症心不全への適応 ⑥慢性心不全治療薬としてのHGFプラスミドの開発
①骨髄間葉系幹細胞血中動員因子を用いた末梢循環不全に伴う難治性皮膚潰瘍 ②血管新生作用を有する新規ペプチドの虚血性潰瘍への応用 ③左室補助人工心臓(LVAD)を装着した拡張型心筋症に対する液性免疫異常の解明とアフェレーシス治療の確立 ④ドラッグデリバリーシステムを用いた急性心筋梗塞治療薬の開発 ⑤オキシム誘導体徐放性マイクロスフェアー(ONO-1301MS)製剤の重症心不全への適応 ⑥慢性心不全治療薬としてのHGFプラスミドの開発
研究方法
重点シーズ(課題名は「研究目的」の記載参照ください)
①骨髄間葉系幹細胞血中動員活性を指標にして候補ペプチドの絞り込みを進め、非臨床安全性試験内容について検討する。
②改良ペプチド(SR-0379)の作成、薬効薬理試験、薬物動態試験、非臨床試験(GLP)を順次進める。
③選択式血漿成分吸着器「AMT-0902-1」を用いて、LVAD装着者を対象にアフェレーシスを行いデータを測定・集積する。
④リポソーム製剤を新規心筋梗塞治療薬として開発し、GMP下で製造し非臨床試験・臨床試験を計画する。
⑤ONO-1301MS剤心臓局所投与における各種重症心不全モデルで薬効薬理試験を実施し、有効性を確認する。
⑥虚血性心筋症慢性心不全を対象としてHGFプラスミドの臨床での安全性の確認を目標に医師主導治験の準備を進める。
①骨髄間葉系幹細胞血中動員活性を指標にして候補ペプチドの絞り込みを進め、非臨床安全性試験内容について検討する。
②改良ペプチド(SR-0379)の作成、薬効薬理試験、薬物動態試験、非臨床試験(GLP)を順次進める。
③選択式血漿成分吸着器「AMT-0902-1」を用いて、LVAD装着者を対象にアフェレーシスを行いデータを測定・集積する。
④リポソーム製剤を新規心筋梗塞治療薬として開発し、GMP下で製造し非臨床試験・臨床試験を計画する。
⑤ONO-1301MS剤心臓局所投与における各種重症心不全モデルで薬効薬理試験を実施し、有効性を確認する。
⑥虚血性心筋症慢性心不全を対象としてHGFプラスミドの臨床での安全性の確認を目標に医師主導治験の準備を進める。
結果と考察
各重点シーズ
①最終候補ペプチドを決定し、非臨床安全性試験の実施項目を採択。CMOを選定し試験薬ペプチドのパイロット合成を開始した。
②SR-0379の測定系を確立し、薬物動態試験を行い、また必要な非臨床毒性試験を5つ実施した。
③3例の集積を目標に平成25年8月より臨床研究を開始しアフェレーシスを実施した。現在まで医療機器と因果関係がある重篤な有害事象は認めていない。
④リポソーム製剤で著明な心筋梗塞サイズ縮小効果を認めた。
⑤臨床予定投与ルートでの、ブタ虚血心筋症(OMI)モデルにおける最小有効投与量性を確認。非臨床毒性試験を開始した。
⑥臨床試験デザインの詳細について検討しながら、本事業期間中の平成26年度内の医師主導治験の開始に向け、体制を整備中。
①最終候補ペプチドを決定し、非臨床安全性試験の実施項目を採択。CMOを選定し試験薬ペプチドのパイロット合成を開始した。
②SR-0379の測定系を確立し、薬物動態試験を行い、また必要な非臨床毒性試験を5つ実施した。
③3例の集積を目標に平成25年8月より臨床研究を開始しアフェレーシスを実施した。現在まで医療機器と因果関係がある重篤な有害事象は認めていない。
④リポソーム製剤で著明な心筋梗塞サイズ縮小効果を認めた。
⑤臨床予定投与ルートでの、ブタ虚血心筋症(OMI)モデルにおける最小有効投与量性を確認。非臨床毒性試験を開始した。
⑥臨床試験デザインの詳細について検討しながら、本事業期間中の平成26年度内の医師主導治験の開始に向け、体制を整備中。
結論
本研究事業のシーズは、いずれもアカデミア発のシーズをアカデミア主導で臨床試験まで目指すものであり、基礎的研究成果の社会還元にむけた一層の加速ならびに国際競争力の強化に資するものである。各重点シーズとも事業計画期間終了までの医師主導治験又はFIH試験の開始を視野に入れて、研究を進めている。
公開日・更新日
公開日
2015-03-11
更新日
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