文献情報
文献番号
201328006A
報告書区分
総括
研究課題名
医療機器安全情報の電子化推進に関する研究
課題番号
H23-医薬-一般-007
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
横井 英人(香川大学 医学部附属病院医療情報部)
研究分担者(所属機関)
- 中岡 竜介(国立医薬品食品衛生研究所医療機器部・高分子化学/再生医工学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
3,740,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、医療機器安全対策に寄与すべく、医療機器の不具合用語集(本用語集)の完成と、電子報告の推進を目指すことである。
研究方法
1.1.国内における医療機器の不具合等に関する用語集の検討
日本医療機器産業連合会と合同で、国内の医療機器の不具合用語の標準化とコード化、海外との整合化を行う。(国際整合化への取り組み)
2.簡易的な電子報告システムの試作と試験運用
研究協力を企業に依頼し、企業から行政への医療機器の不具合報告に本研究で作成したコーディングシステムを用いた報告を行う。本年度は、Webによる不具合報告・感染症報告(案)試作システム及び、医療機器不具合入力支援システムを完成させ、パイロットテストを実施する。
日本医療機器産業連合会と合同で、国内の医療機器の不具合用語の標準化とコード化、海外との整合化を行う。(国際整合化への取り組み)
2.簡易的な電子報告システムの試作と試験運用
研究協力を企業に依頼し、企業から行政への医療機器の不具合報告に本研究で作成したコーディングシステムを用いた報告を行う。本年度は、Webによる不具合報告・感染症報告(案)試作システム及び、医療機器不具合入力支援システムを完成させ、パイロットテストを実施する。
結果と考察
1.国内における医療機器の不具合等に関する用語集の作成
用語集は、医療機器自体の不具合を示す「不具合」用語集、不具合が起きた部品を特定するための「部品・構成品」用語集、患者等に起こった健康被害を示す「健康被害」用語集の3つの用語集を一組として作成した。各業界団体が担当する医療機器をグループ化し、作成された用語集は合計89種類であった。不具合用語集が対応した一般的名称の数から見たカバー率については、一般名称総数:4,044例、不具合用語集一般名称一致数:2,342例となり、カバー率:57.9%であった。
厚生労働省HPにて公開されている、医療機器の不具合報告(報告期間2012年4月~2013年3月)に対してのカバー率については、不具合報告全症例数:22,234例、不具合用語集一般名称一致症例数:18,093例となり、カバー率:81.4%であった。
調査結果用語については研究班が、複数の調査結果用語集を統合したものを、共通用語集として提案した。
2.簡易的な電子報告システムの試作と試験運用(パイロットテスト)
電子報告システムの試作をとパイロットテストを実施した。テスト期間は2013年11月14日から2014年1月20日、データ入力社数はのべ25社、入力されたデータ数は239データであった。
パイロットテスト実施の結果課題が抽出できた。要望の多くは、入力インターフェイスに対する技術的なものであった。
用語集は、医療機器自体の不具合を示す「不具合」用語集、不具合が起きた部品を特定するための「部品・構成品」用語集、患者等に起こった健康被害を示す「健康被害」用語集の3つの用語集を一組として作成した。各業界団体が担当する医療機器をグループ化し、作成された用語集は合計89種類であった。不具合用語集が対応した一般的名称の数から見たカバー率については、一般名称総数:4,044例、不具合用語集一般名称一致数:2,342例となり、カバー率:57.9%であった。
厚生労働省HPにて公開されている、医療機器の不具合報告(報告期間2012年4月~2013年3月)に対してのカバー率については、不具合報告全症例数:22,234例、不具合用語集一般名称一致症例数:18,093例となり、カバー率:81.4%であった。
調査結果用語については研究班が、複数の調査結果用語集を統合したものを、共通用語集として提案した。
2.簡易的な電子報告システムの試作と試験運用(パイロットテスト)
電子報告システムの試作をとパイロットテストを実施した。テスト期間は2013年11月14日から2014年1月20日、データ入力社数はのべ25社、入力されたデータ数は239データであった。
パイロットテスト実施の結果課題が抽出できた。要望の多くは、入力インターフェイスに対する技術的なものであった。
結論
医療機器の安全性報告に資する用語集を、医機連WGとともに作成し、その運用テストを行った。カバー率は24年度の不具合報告の80%を超え、多くの医療機器で使用することが可能と期待される。今後、実運用システムへの実装の改修と平行して、用語集の完成度を高める必要がある。
公開日・更新日
公開日
2015-04-28
更新日
-