地域における産科医、小児科医の実態把握に関する研究

文献情報

文献番号
201325034A
報告書区分
総括
研究課題名
地域における産科医、小児科医の実態把握に関する研究
課題番号
H24-医療-一般-035
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
海野 信也(北里大学 医学部産婦人科学)
研究分担者(所属機関)
  • 中井 章人(日本医科大学 多摩永山病院)
  • 澤 倫太郎(日本医科大学)
  • 松田 義雄(国際医療福祉大学病院 産婦人科 周産期センター)
  • 和田 和子(大阪大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター)
  • 植田 育也(静岡県立こども病院 小児集中治療センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
11,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、地域における産科医、小児科医の実態を把握し、適切な医療提供体制を構築するための情報を社会及び行政に提供するとともに、必要な施策の提言を行うことを目的として、以下のような研究を実施した。
・地域における産科医療、小児医療提供体制の調査。
・一般への産科医療、周産期医療、小児医療情報の適切な提供方法の開発とその実践。
・地域における産科医療、小児医療提供体制の地図の作成を通した可視化法の開発と可視化された医療情報地図のインターネットを介した一般公開。
・収集された医療資源情報に基づいた、わが国の周産期医療提供体制の課題の抽出とその解決のための提言

研究方法
以下のような研究を行った。
・ウェブサイト「周産期医療の広場」を介した周産期医療情報の提供方法に関する研究
・ウェブサイト「小児医療の広場」の作成と公開「地域におけるワクチン接種可能施設情報の提供」「地域における時間外診療可能な小児医療施設に関する調査の実施と試験的情報公開の開始」
・産婦人科医師数の実態に関する研究
・周産期医療機関の診療状況(医療資源・治療体制・教育体制)に関する研究
・医学部定員の地域枠と地域枠奨学金の実態
・医師・歯科医師・薬剤師調査からみた産婦人科医の現状

(倫理面への配慮)
 本研究は、個人情報の収集や介入研究は行っていない。一般に公開されているデータあるいは学会等が有する会員情報のうち個人を特定できない形式で提供された情報のみを用いた。本研究では倫理上の問題が発生する可能性は低いが、基本的に情報の取扱は厚生労働省が発表している疫学研究の倫理指針に基づいて実施した。
結果と考察
本研究の最大の成果は、「周産期医療の広場」「小児医療の広場」というインターネットを介してアクセスするすべての人に、いつでも情報提供を行うことができるプラットフォームを構築したことである。特に「周産期医療の広場」においては、施設検索機能を搭載することにより、そこに安定的な相当数のアクセスを獲得しており、情報提供サイトとして十分機能する実績を示すことができた。
 本研究終了後は、「周産期医療の広場」については日本産科婦人科学会医療改革委員会がその運営を引き継ぎ、これまでと同様の調査研究を行い、情報の更新および新たな情報の掲載を行っていくことで、本研究の成果を生かし、社会が必要とする正確な周産期医療関連情報の提供を安定的に実施していく。また、「小児医療の広場」については、本研究により、小児救急医療情報を確実に入手することの困難性が示されるとともに、それを打開し、地域小児救急医療提供に関する情報へのアクセスをより容易にするための方策の方向性が示された。今後は他の小児救急医療に関する情報提供についての研究者と連携し、この分野の情報提供システムの整備に本研究を活用していく。
 また、本研究で実施した、研究課題「産婦人科医師数の実態に関する研究」「地域における産婦人科医養成施設の実態に関する研究」「周産期医療機関の診療状況(医療資源・治療体制・教育体制)に関する研究」「医学部定員の地域枠と地域枠奨学金の実態」「医師・歯科医師・薬剤師調査からみた産婦人科医の現状」については、産婦人科医療及び小児医療体制の安定的な発展のために、今後も継続的に調査検討を行い、その結果を公表していく必要があると考えられた。その一部については関係学会等でも実施されるが、適切な医療政策の立案のためには、厚生労働省の立場でもこの領域における包括的な調査研究を継続する必要があると考えられる。
「結論」
・全国各地域の産婦人科医療提供体制、小児科医療提供体制に関する情報を一般に提供するサイト「周産期医療の広場」「小児医療の広場」を構築し、その運営を行った。
・アクセス数からこのような情報提供サイトへの社会的ニーズの大きさが確認できた。
・産婦人科医の現状について情報を収集、分析し、将来にわたって産婦人科医療提供体制を確保するために解決すべき課題を抽出し、具体的な提言を行った。
結論
・全国各地域の産婦人科医療提供体制、小児科医療提供体制に関する情報を一般に提供するサイト「周産期医療の広場」「小児医療の広場」を構築し、その運営を行った。
・アクセス数からこのような情報提供サイトへの社会的ニーズの大きさが確認できた。
・産婦人科医の現状について情報を収集、分析し、将来にわたって産婦人科医療提供体制を確保するために解決すべき課題を抽出し、具体的な提言を行った。

公開日・更新日

公開日
2015-06-09
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2015-06-09
更新日
-

文献情報

文献番号
201325034B
報告書区分
総合
研究課題名
地域における産科医、小児科医の実態把握に関する研究
課題番号
H24-医療-一般-035
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
海野 信也(北里大学 医学部産婦人科学)
研究分担者(所属機関)
  • 中井 章人(日本医科大学 多摩永山病院)
  • 澤 倫太郎(日本医科大学)
  • 松田 義雄(国際医療福祉大学病院 産婦人科 周産期センター)
  • 和田 和子(大阪大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター)
  • 植田 育也(静岡県立こども病院 小児集中治療センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、地域における産科医、小児科医の実態を把握し、適切な医療提供体制を構築するための情報を社会及び行政に提供するとともに、必要な施策の提言を行うことを目的として、以下のような研究を実施した。
・地域における産科医療、小児医療提供体制の調査。
・一般への産科医療、周産期医療、小児医療情報の適切な提供方法の開発とその実践。
・地域における産科医療、小児医療提供体制の地図の作成を通した可視化法の開発と可視化された医療情報地図のインターネットを介した一般公開。
・収集された医療資源情報に基づいた、わが国の周産期医療提供体制の課題の抽出とその解決のための提言
研究方法
以下のような研究を行った。
・ウェブサイト「周産期医療の広場」を介した周産期医療情報の提供方法に関する研究
・ウェブサイト「小児医療の広場」の作成と公開「地域におけるワクチン接種可能施設情報の提供」「地域における時間外診療可能な小児医療施設に関する調査の実施と試験的情報公開の開始」
・産婦人科医師数の実態に関する研究
・地域における産婦人科医養成施設の実態に関する研究
・周産期医療機関の診療状況(医療資源・治療体制・教育体制)に関する研究
・医学部定員の地域枠と地域枠奨学金の実態
・医師・歯科医師・薬剤師調査からみた産婦人科医の現状
・産婦人科医療改革公開フォーラムの開催と動画配信

(倫理面への配慮)
 本研究は、個人情報の収集や介入研究は行っていない。一般に公開されているデータあるいは学会等が有する会員情報のうち個人を特定できない形式で提供された情報のみを用いた。本研究では倫理上の問題が発生する可能性は低いが、基本的に情報の取扱は厚生労働省が発表している疫学研究の倫理指針に基づいて実施した。
結果と考察
本研究の最大の成果は、「周産期医療の広場」「小児医療の広場」というインターネットを介してアクセスするすべての人に、いつでも情報提供を行うことができるプラットフォームを構築したことである。特に「周産期医療の広場」においては、施設検索機能を搭載することにより、そこに安定的な相当数のアクセスを獲得しており、情報提供サイトとして十分機能する実績を示すことができた。
 本研究終了後は、「周産期医療の広場」については日本産科婦人科学会医療改革委員会がその運営を引き継ぎ、これまでと同様の調査研究を行い、情報の更新および新たな情報の掲載を行っていくことで、本研究の成果を生かし、社会が必要とする正確な周産期医療関連情報の提供を安定的に実施していく。また、「小児医療の広場」については、本研究により、小児救急医療情報を確実に入手することの困難性が示されるとともに、それを打開し、地域小児救急医療提供に関する情報へのアクセスをより容易にするための方策の方向性が示された。今後は他の小児救急医療に関する情報提供についての研究者と連携し、この分野の情報提供システムの整備に本研究を活用していく。
 また、本研究で実施した、研究課題「産婦人科医師数の実態に関する研究」「地域における産婦人科医養成施設の実態に関する研究」「周産期医療機関の診療状況(医療資源・治療体制・教育体制)に関する研究」「医学部定員の地域枠と地域枠奨学金の実態」「医師・歯科医師・薬剤師調査からみた産婦人科医の現状」については、産婦人科医療及び小児医療体制の安定的な発展のために、今後も継続的に調査検討を行い、その結果を公表していく必要があると考えられた。その一部については関係学会等でも実施されるが、適切な医療政策の立案のためには、厚生労働省の立場でもこの領域における包括的な調査研究を継続する必要があると考えられる。
「結論」
・全国各地域の産婦人科医療提供体制、小児科医療提供体制に関する情報を一般に提供するサイト「周産期医療の広場」「小児医療の広場」を構築し、その運営を行った。
・アクセス数からこのような情報提供サイトへの社会的ニーズの大きさが確認できた。
・産婦人科医の現状について情報を収集、分析し、将来にわたって産婦人科医療提供体制を確保するために解決すべき課題を抽出し、具体的な提言を行った。
結論
・全国各地域の産婦人科医療提供体制、小児科医療提供体制に関する情報を一般に提供するサイト「周産期医療の広場」「小児医療の広場」を構築し、その運営を行った。
・アクセス数からこのような情報提供サイトへの社会的ニーズの大きさが確認できた。
・産婦人科医の現状について情報を収集、分析し、将来にわたって産婦人科医療提供体制を確保するために解決すべき課題を抽出し、具体的な提言を行った。

公開日・更新日

公開日
2015-06-09
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2015-06-09
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201325034C

収支報告書

文献番号
201325034Z