文献情報
文献番号
201324008A
報告書区分
総括
研究課題名
自己免疫疾患に関する調査研究
課題番号
H23-難治-一般-005
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
住田 孝之(筑波大学 医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー))
研究分担者(所属機関)
- 山本 一彦(東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギー・リウマチ学)
- 上阪 等(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科膠原病・リウマチ内科学)
- 竹内 勤(慶應義塾大学医学部リウマチ内科)
- 田中 良哉(産業医科大学医学部第一内科学講座)
- 渥美 達也(北海道大学大学院医学研究科 内科学講座・第二内科)
- 天野 浩文(順天堂大学膠原病・リウマチ内科)
- 広瀬 幸子(順天堂大学大学院医学研究科分子病理病態学)
- 三森 明夫(国立国際医療研究センター 膠原病科)
- 三村 俊英(埼玉医科大学リウマチ膠原病科・リウマチ学)
- 三宅 幸子(順天堂大学順天堂大学医学部免疫学)
- 山田 亮(京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター統計遺伝学分野)
- 三森 経世(京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学)
- 神田 隆(山口大学大学院医学系研究科神経内科学教室)
- 藤本 学(筑波大学医学医療系皮膚科学)
- 川口 鎮司(東京女子医科大学リウマチ科)
- 室 慶直(名古屋大学大学院医学系研究科皮膚結合組織病態学分野、皮膚科学)
- 清水 潤(東京大学医学部附属病院神経内科)
- 石原 正一郎(東京医科歯科大学大学院脳神経病態学)
- 太田 晶子(埼玉医科大学医学部公衆衛生学教室)
- 神人 正寿(熊本大学大学院生命科学研究部皮膚病態治療再建学分野)
- 梅原 久範(金沢医科大学血液免疫内科学)
- 川上 純(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座)
- 佐野 統(兵庫医科大学内科学講座リウマチ膠原病科)
- 坪田 一男(慶應義塾大学医学部眼科学教室)
- 斎藤 一郎(鶴見大学歯学部口腔病理学講座)
- 中村 誠司(九州大学大学院歯学研究院)
- 高村 悦子(東京女子医科大学医学部医科学 眼科)
- 坪井 洋人(筑波大学 医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等克服研究(難治性疾患克服研究)
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
80,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
自己免疫疾患に関して、1)実態把握のために必須な疫学調査、2)疫学調査の統計学的病態解析による予防因子・予後予測因子の提唱、3)病因・病態解明のためにゲノム、ポストゲノム、免疫学的解析に関する国内・国際共同研究、4)実践的かつ国際的視野に立った診断基準の検定・改訂、5)臨床現場で活用できる治療ガイドラインの作成、6)発症機序に基づく新規治療薬の開発などを目的とした。自己免疫疾患の医療の向上、患者のQOLの改善を目指すために必要不可欠な研究プロジェクトである。
研究方法
疾患ごとに三つ分科会にわけて研究を進めた。具体的には、1)SLE/AOSD分科会:山本研究分担者をリーダーとしてSLEを中心に(1)疫学調査、(2)予防因子・予後予測因子解析、(3)ゲノムワイド関連解析、(4)分子免疫学的解析、(5)診療ガイドライン作成、 (6)新規治療法の検討、などを推進した。AOSDは、同様の手法で上記(1)~(6)を推進した。2)PM/DM分科会:上阪研究分担者をリーダーとして、(1)疫学調査、(2)予防因子・予後予測因子解析、(3)ゲノム解析、(4)発症の分子機構解析、(5)国際診断基準の検定、(6)診療ガイドラインの作成、(7)新規治療戦略の開発などをめざした。3)SS分科会では住田が中心となり、(1)疫学調査、(2)予防因子・予後予測因子解析、(3)ゲノム解析、(4)分子レベルでの病因・病態解析、(5)国際診断基準の検証と標準化、(6)診療ガイドラインの作成、(7) 免疫細胞、免疫分子を標的とした新規治療法の検定などを推進した。
結果と考察
1.SLE/AOSD分科会:
A)SLEに関する臨床調査個人票(2003~2010年度)の解析から予防因子・予後予測因子候補を提唱した。ゲノムワイド関連解析、分子免疫学的解析を推進した。診療ガイドライン作成および新規治療戦略の準備を進めた。診療ガイドライン作成および新規治療戦略の準備を進めた。
B)AOSDに対する全国疫学二次調査(2010年度)結果から予防因子・予後予測因子候補を提唱した。ゲノム解析、分子免疫学的解析を推進した。診療ガイドライン作成および新規治療プロトコールの作成を進めた。
2.PM/DM分科会:
臨床調査個人票(2003~2011年度)の解析から臨床的特徴、予防因子・予後予測因子候補を提唱した。発症の分子機構解析、ゲノム解析を推進した。診療ガイドライン作成と国際診断基準の検定を進めた。
3.SS分科会:
全国疫学二次調査(2010年度)結果から予防因子・予後予測因子候補を提唱した。分子レベルでの病因・病態解析、ゲノム解析、3つの診断基準の検定を推進した。診療ガイドライン作成および免疫細胞、免疫分子を標的とした新規治療法の評価を進めた。
A)SLEに関する臨床調査個人票(2003~2010年度)の解析から予防因子・予後予測因子候補を提唱した。ゲノムワイド関連解析、分子免疫学的解析を推進した。診療ガイドライン作成および新規治療戦略の準備を進めた。診療ガイドライン作成および新規治療戦略の準備を進めた。
B)AOSDに対する全国疫学二次調査(2010年度)結果から予防因子・予後予測因子候補を提唱した。ゲノム解析、分子免疫学的解析を推進した。診療ガイドライン作成および新規治療プロトコールの作成を進めた。
2.PM/DM分科会:
臨床調査個人票(2003~2011年度)の解析から臨床的特徴、予防因子・予後予測因子候補を提唱した。発症の分子機構解析、ゲノム解析を推進した。診療ガイドライン作成と国際診断基準の検定を進めた。
3.SS分科会:
全国疫学二次調査(2010年度)結果から予防因子・予後予測因子候補を提唱した。分子レベルでの病因・病態解析、ゲノム解析、3つの診断基準の検定を推進した。診療ガイドライン作成および免疫細胞、免疫分子を標的とした新規治療法の評価を進めた。
結論
本研究プロジェクトにおいては、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)/成人ステイル病(AOSD)、皮膚筋炎・多発性筋炎(PM/DM)、シェーグレン症候群(SS)に焦点を当て、疫学調査、予防因子・予後予測因子の提唱、病因・病態解明、診断基準作成・改訂、診療ガイドライン作成、新規治療法の開発・検定を推進した。本研究成果により、効率的で安全性の高い医療が普及することとなり、患者の予後、QOLの改善、医療費の節約化につながると期待される。
公開日・更新日
公開日
2014-07-23
更新日
2015-06-30