文献情報
文献番号
201322030A
報告書区分
総括
研究課題名
危険因子を同定する検診制度導入によるリウマチ制圧プロジェクト
研究課題名(英字)
-
課題番号
H25-難治等(免)-一般-006
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
岡田 正人(聖路加国際病院)
研究分担者(所属機関)
- 松原 司(松原メイフラワー病院)
- 広畑 俊成(北里大学医学部)
- 萩野 浩(鳥取大学医学部)
- 西本 憲弘(東京医科大学)
- 川人 豊(京都府立医科大学)
- 若林 弘樹(三重大学)
- 岸本 暢将(聖路加国際病院)
- 大出 幸子(聖ルカライフサイエンス研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等克服研究(免疫アレルギー疾患等予防・治療研究)
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は①抗体スクリーニング検査によって、関節リウマチ(RA)を早期診断できるか、②無症状の抗体陽性者をフォローアップすることでRAを早期発見できるか、③スクリーニングによる早期診断によって患者予後が向上し、医療経済的な観点からも効果が得られるか、以上3点を明らかにすることである。
研究方法
各自治体および医療施設における健康診断にて、抗CCP抗体および、またはリウマトイド因子検査を行い、陽性者には専門機関への受診を勧め、診察によって新たに診断のつく早期RA群、RAに進展する可能性の高い症状を有するPre-RA群、全くの無症候のNon-RA群に分類する。早期RA群にはガイドラインに沿った治療を行い、本スクリーニングを用いずに診断されたRA患者と患者予後、治療内容を比較する。比較項目には疾患活動性、関節破壊進行度、医療コストなどが含まれる。Pre-RA群は3カ月毎、抗CCP抗体陽性Non-RA群は6カ月ごと、リウマトイド因子陽性Non-RA群は12カ月ごとの定期的フォローアップを原則として行い、その後のRA発症の有無を追跡し、RAを発症した患者においては、早期RA群と同様の診療を行う。
結果と考察
2013年11月から同意を得た検診受診女性全員で研究費にて抗CCP抗体の測定を開始し、2014年2月14日までの期間で5,439人を測定し、RF陽性を581名(10.7%)、抗CCP抗体陽性を75名(1.37%)に認め、うち52名は両抗体ともに陽性であった。本研究における抗CCP抗体陽性者には受診を促し、研究開始から現在までに17名の健診抗CCP抗体陽性者が受診した。健診抗CCP抗体陽性者17例中、4例(23.5%)は初診時に関節リウマチと診断され、7例(41.1%)はpre-RA群と分類された。また1例は初診時無症状であったが、その後関節症状を発症し3カ月後の時点で新規に関節リウマチの診断を受けた。一方、同時期に健診リウマトイド因子陽性のため受診した38例中では、期間内に新規に関節リウマチの診断を受けた例は認めず、5例(13.2%)がpre-RA群と分類されている。以上の結果より健診抗CCP抗体測定は健診RF測定よりもリウマチスクリーニング検査として有用である可能性が示唆された。
結論
現在までの結果から、日本人一般人口における抗CCP抗体の疫学的データ、および抗CCP抗体スクリーニングの有用性が示唆された。
公開日・更新日
公開日
2014-07-25
更新日
-