肝炎等克服緊急対策研究事業の企画及び評価に関する研究

文献情報

文献番号
201320025A
報告書区分
総括
研究課題名
肝炎等克服緊急対策研究事業の企画及び評価に関する研究
課題番号
H23-肝炎-指定-010
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
森光 敬子(国立感染症研究所企画調整主幹)
研究分担者(所属機関)
  • 鈴木 亮介(国立感染症研究所ウイルス第二部主任研究官)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 本研究は、肝炎研究等の専門家による同事業で実施する研究課題についての研究の企画と評価を行うとともに、肝炎研究の企画・評価に必要な情報収集・調査の実施、円滑かつ適切な研究評価を行うため研究情報の共有や評価の円滑化のための方法の検討・改善ついて研究し、肝炎等克服緊急対策研究の推進に資することを目的とする。
 
研究方法
 1 肝炎等克服緊急対策研究事業及び難病・がん等疾患分野別の医療の実用化研究事業(以下「当研究事業」という。)の企画・評価等の支援
1)肝炎等研究の専門家による評価組織(以下「評価委員会」という。)との連絡、情報共有等の実施
2)研究協力者(プログラムオフィサー)等による研究班会議への出席及び研究の進捗状況の把握、ピアレビューの実施と評価委員会への情報提供
3)肝炎等克服緊急対策研究事業等において実施されている研究課題を対象とした研究成果発表会の実施
4)研究協力者(プログラムオフィサー)による助言・支援の質向上のため、活動を支援するためのWebシステム案を検討し、試作品を作成
2.研究の企画・評価等の支援方法の検討
上記1、2の実施を通して、今後の研究の企画・評価、研究実施に対する効率的・効果的な支援方法についての検討を行った。
結果と考察
1.当研究事業の企画・評価等の支援
[1]平成25年度実施課題の評価
1)研究の進捗状況の把握及びピアレビュー
 平成25年度に肝炎等克服緊急対策研究事業等において研究を行う公募研究課題の研究代表者に対し、研究班会議開催についての情報提供を依頼し、本研究課題研究代表者(森光)及び4名のプログラムオフィサーが分担して出席可能な研究班会議に出席した。
2)研究成果のとりまとめ
 全公募研究課題の研究代表者に対して成果概要の作成を依頼し、その取りまとめを行った。
 この成果概要は、評価委員による評価資料とするとともに、各研究課題の研究代表者の了承を得た上で「研究成果の概要」としてWEB上に公開する予定である。
3)成果発表会の実施
 2年目研究課題及び3年目研究課題を対象に、平成25年1月29日に研究成果発表会を実施した。
[2]新規申請課題の評価
(事前評価)事前評価に関する資料の作成、ヒアリングを実施し、その結果を厚生労働省へ提供した。なお、ヒアリングについては、平成26年2月27日に実施した。
2.研究の企画・評価等の支援方法の検討
(1)評価支援システムの開発
(2)プログラムオフィサーの活動を支援するためのシステムの開発
3.C型肝炎国際シンポジウムへの出席
 C型肝炎ウイルス及び関連ウイルスに関する国際研究集会は、世界各国の臨床及び基礎のC型肝炎ウイルス研究者が一堂に会し、最先端の研究成果の発表と討論を行うことを目的として開催されるものである。現在HCVのワクチン開発は未だ開発途中ではあるが、少なくとも複数の方法によるワクチンがすでに臨床試験に入っており、これまでのところ安全性の問題については報告がないようである。しかしながら顕著な効果に関する報告は認められておらず、明確なワクチン開発のストラテジーは確立されていない為、今後も施行錯誤が必要であると思われる。
4.情報の共有
 肝炎研究に関して収集した情報は、適宜、厚生労働省と情報共有を行った。
  考察
 肝炎等克服緊急対策研究事業をさらに推進するためには、研究課題の適切な設定と研究者(組織)の選定及び研究経費の効率的・効果的な配分、研究課題の実施支援と適切な評価、さらにその評価を踏まえた課題の設定と研究者の選定、実施というサイクルを適切におこなっていくことが基本である。そのため、評価とその結果のフィールドバックが研究の評価者及び実施者双方に対しても十分に行われることが重要であり、今後とも肝炎関連研究に関する情報の収集、評価委員と研究者、行政担当者との円滑な共有をさらに推進し、研究事業の実施のための基礎資料を提供することが必要である。
 

結論
研究発表会の開催や、研究協力者(program officer)が班会議に参加し、その報告を中間・事後評価委員会委員へ報告することを通じて、研究のより良い評価に貢献したと考えている。加えて、効率的な評価に資する評価支援システム、プログラムオフィサーの活動を支援するためのシステムの開発を行った。また、合わせて、研究発表会を動画にしてweb上で見られるようにするなど、研究成果の情報発信に寄与したと考えている。

公開日・更新日

公開日
2015-06-03
更新日
-

収支報告書

文献番号
201320025Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
7,000,000円
(2)補助金確定額
7,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 200,000円
人件費・謝金 150,000円
旅費 1,500,000円
その他 5,150,000円
間接経費 0円
合計 7,000,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2015-06-03
更新日
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