文献情報
文献番号
201318062A
報告書区分
総括
研究課題名
新型インフルエンザ等発生時の市町村におけるワクチンの効率的な接種体制のあり方の検討
課題番号
H25-新興-指定-008
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
和田 耕治(国立国際医療研究センター 国際医療協力局)
研究分担者(所属機関)
- 岡部 信彦(川崎市健康安全研究所 )
- 田辺 正樹(三重大学医学部附属病院)
- 久保 達彦(産業医科大学医学部公衆衛生学)
- 加來 浩器(防衛医学研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
6,767,000円
研究者交替、所属機関変更
和田耕治は、2013年7月31日までは北里大学医学部公衆衛生学准教授であったが、同年8月1日より独立行政法人国立国際医療研究センター国際医療協力局医師となった。
研究報告書(概要版)
研究目的
新型インフルエンザ等対策特別措置法第46条(住民に対する予防接種)により、新型インフルエンザ発生時において、国民全員を対象としたワクチンの接種体制を市町村が円滑に構築することが求められている。また、できるだけ速やかにワクチン接種を行うために、原則として集団的接種を行うこととされている。本研究では、市町村が集団的接種の計画を策定するにあたって必要な具体的な実施の手順や課題を明らかにする。
研究方法
本研究は、喫緊の課題であるため単年度とし、市町村、都道府県の担当者を交えた議論、集団的接種の実施に関する文献収集や実地調査、実施のための法制度の確認、効率的なワクチン接種のあり方の検討、ワクチン接種体制確保のための具体的な手順のまとめを平行して行った。また、ワクチン接種のシミュレーションについても検討を行い、技術的課題の検討、ならびに医療機関における診療継続計画に含まれる医療従事者を対象とした特定接種の考え方の検討も行った。
結果と考察
1.新型インフルエンザ等住民接種に関する集団的予防接種のために必要な法的側面の整理、実施のために必要な医師のシミュレーション、接種会場の運営方法、並びに都道府県や市町村における医師会などのステークホルダーとの調整の方法がしめされた。これらの一部は今後手引きとしてまとめられ、都道府県や市町村に提供される方向で調整がされた。これらの成果を用いることで住民全員への接種という大きな目標の具体化が進み、医師会などのステークホルダーとの調整において具体的な議論が可能になった。
2.医療機関における新型インフルエンザ等発生時の診療計画で大規模病院のための例が示された。厚生労働省より事務連絡も発出され広く周知されることとなった。今後はこれらを用いて都道府県、市町村、ならびに医療機関での具体化が期待される。
2.医療機関における新型インフルエンザ等発生時の診療計画で大規模病院のための例が示された。厚生労働省より事務連絡も発出され広く周知されることとなった。今後はこれらを用いて都道府県、市町村、ならびに医療機関での具体化が期待される。
結論
新型インフルエンザ等住民接種に関する集団的予防接種に関して手引きを作成することができた。
公開日・更新日
公開日
2015-03-31
更新日
-