がん化パスウエイネットワークが規定するがんの分子標的の解析並びに予後予測法の確立

文献情報

文献番号
201313009A
報告書区分
総括
研究課題名
がん化パスウエイネットワークが規定するがんの分子標的の解析並びに予後予測法の確立
課題番号
H22-3次がん-一般-012
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
後藤 典子(東京大学医科学研究所 分子療法分野 がん分子標的研究グループ)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
11,770,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

文献情報

文献番号
201313009B
報告書区分
総合
研究課題名
がん化パスウエイネットワークが規定するがんの分子標的の解析並びに予後予測法の確立
課題番号
H22-3次がん-一般-012
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
後藤 典子(東京大学医科学研究所 分子療法分野 がん分子標的研究グループ)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201313009C

成果

専門的・学術的観点からの成果
シグナル伝達のシステム的解析に立脚した独創的なアプローチにより、いくつかの新規分子標的、予後予測シグネチャー、バイオマーカー候補などが得られた。この成果は、国内国際学会での発表、招待講演、論文発表として世界へ発信されている。さらに、知的財産の獲得、実用化へと着実な筋道がつけられている。本研究をさらに加速、推進させることにより、21世紀の医療として注目されているがんの個別化医療へ着実に進めるものと考えられる。
臨床的観点からの成果
新規分子標的については、実際に製薬会社による低分子化合物のハイスループットスクリーニングが行われ、現在合成展開の段階である。また、この分子標的に対する効果を見極められるコンパニオン診断薬を目指した成果は、特許出願した。早期肺癌の予後予測シグネチャーは、特許出願した。今後将来的には、TSPAN2とCD44との相互作用を阻害する中和抗体や低分子化合物等が抗がん剤あるいは抗浸潤転移薬になるのではないかと期待できる。
ガイドライン等の開発
該当なし。
その他行政的観点からの成果
特になし。
その他のインパクト
現時点ではまだなし。

発表件数

原著論文(和文)
1件
原著論文(英文等)
38件
すべて査読付き原著論文。
その他論文(和文)
13件
その他論文(英文等)
5件
すべて査読付きレビュー。
学会発表(国内学会)
16件
すべて招待講演。
学会発表(国際学会等)
17件
うち3件は招待講演。4件は、口演。
その他成果(特許の出願)
2件
いずれも非公開。
その他成果(特許の取得)
4件
米国2、欧州1、日本国1
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
15件
新聞、雑誌、テレビ、市民公開講座、高校での講演会

特許

特許の名称
非公開1
詳細情報
分類:
特許の名称
非公開2
詳細情報
分類:
特許の名称
ErbB2を介するシグナル伝達阻害方法、それに用いるシグナル伝達阻害剤お   よびその用途
詳細情報
分類:
特許番号: 番号取得待ち
発明者名: 後藤典子、黒田雅彦、土田信夫、渡辺誠
権利者名: 東京大学法人、東京医科大学法人、東京医科歯科大学法人
出願年月日: 20080324
取得年月日: 20150304
国内外の別: 国外 米国
特許の名称
ErbB2を介するシグナル伝達阻害方法、それに用いるシグナル伝達阻害剤お   よびその用途
詳細情報
分類:
特許番号: 2141231
発明者名: 後藤典子、黒田雅彦、土田信夫、渡辺誠
権利者名: 東京大学法人、東京医科大学法人、東京医科歯科大学法人
出願年月日: 20080324
取得年月日: 20140213
国内外の別: 国外 欧州
特許の名称
ErbB2を介するシグナル伝達阻害方法、それに用いるシグナル伝達阻害剤お よびその用途
詳細情報
分類:
特許番号: 特許第5208105号
発明者名: 後藤典子、黒田雅彦、土田信夫、渡辺誠
権利者名: 東京大学法人、東京医科大学法人、東京医科歯科大学法人
出願年月日: 20080324
取得年月日: 20130301
国内外の別: 国内
特許の名称
シグナル伝達阻害方法、それに用いるシグナル伝達阻害剤およびその用途
詳細情報
分類:
特許番号: US8173365
発明者名: 後藤典子、黒田雅彦、土田信夫
権利者名: 東京大学法人、東京医科大学法人、東京医科歯科大学法人、コニカミノルタ  ホールディングズ株式会社
出願年月日: 20070324
取得年月日: 20120508
国内外の別: 国外 米国

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Tominaga K, Miyano S, & Gotoh N. et al
Addiction to the IGF2-ID1-IGF2 circuit for maintenance of the breast cancer stem-like cells.
Oncogene , 36 , 1276-1286  (2017)
doi: 10.1038/onc.2016.293
原著論文2
Nakata A, Miyano S, & Gotoh N. et al
Elevated beta-catenin pathway as a novel target for patients with resistance to EGF receptor targeting drugs.
Sci Rep , 5 , 13076-  (2015)
doi: 10.1038/srep13076
原著論文3
Otsubo C., Gotoh N. & Enari M. et al.
Chihiro Otsubo, Jun Yokota, and Masato Enari et al.
Cell Reports , 7 (2) , 527-538  (2014)
原著論文4
Gotoh N.
Growth factor signaling regulates breast cancer stem cells. In Practical molecular target for suppression of cancer. Publication in Forum on Immunopathological Diseases and Therapeutics, Begell House Inc.
Publisher, CT, USA , 4 , 1-10  (2013)
原著論文5
Gotoh, N, Tanaka S. & Noguchi M. et al.
Protooncogene TCL1b functions as an Akt kinase co-activator which exhibits oncogenic potency in vivo
Oncogenesis , 2 , e70-  (2013)
10.1038/oncsis.2013.30.
原著論文6
Kuroda M, Hattori S. & Gotoh N. et al
An adaptor protein complex of FRS2beta and CIN85/CD2AP provides a novel mechanism for ErbB2/HER2 protein downregulation.
Cancer Sci. , 104 , 345-352  (2013)
原著論文7
Ohata, H., Gotoh N. & Enari, M. et al.
NuMA is required for the selective induction of p53 target genes.
Molecular and Cellular Biology , 33 , 2447-2457  (2013)
原著論文8
Yokota, J., Miyano, S. & Gotoh, N. et al.
Epidermal growth factor receptor tyrosine kinase defines critical prognostic genes of stage I lung adenocarcinoma.
PLoS ONE , 7 , e43923-  (2012)
10.1371/journal.pone.0043923
原著論文9
Nakata, A. & Gotoh, N.
Recent understanding of the molecular mechanisms for the efficacy and resistance of EGF receptor-specific tyrosine kinase inhibitors in non-small cell lung cancer.
Expert Opin. Ther. Targets , 16 , 771-781  (2012)
原著論文10
Inoue J, Tojo A. & Gotoh N et al.
ErbB/NF-kB signaling controls mammosphere formation in human breast cancer.
Proc. Natl. Acad. Sci., USA , 109 , 6584-6589  (2012)
原著論文11
Gotoh, N., Miyano, S. & Yokota, J. et al.
Identification of genes up-regulated in ALK-positive and EGFR/KRAS/ALK-negative lung adenocarcinoma.
Cancer Res. , 72 , 100-111  (2012)
原著論文12
Gotoh, N., Marko-Varga, G. & Nishimura, T. et al.
Preferential expression of potential markers for cancer stem cells in large cell neuroendocrine carcinoma of the lung.
Journal of Clinical Bioinformatics, , 1 (23)  (2011)
10.1186/2043-9113-1-23.
原著論文13
Yamauchi, M., Yoshino, I. & Gotoh, N. et al
N-cadherin expression is a potential survival mechanism of gefitinib-resistant lung cancer cells.
Am. J. Cancer. Res. , 1 , 823-833  (2011)
原著論文14
Gotoh, N.
Somatic mutations of the EGF receptor and their signal transducers affect the efficacy of EGF receptor-specific tyrosine kinase inhibitors.
Int. J. Clin. Exp. Pathol. , 4 , 403-409  (2011)
原著論文15
Murohashi, M., Hinohara, K. & Gotoh, N. et al
Gene set enrichment analysis provides insight into novel signaling pathways in breast cancer stem cells.
British J. Cancer , 102 , 206-212  (2010)
原著論文16
Hinohara, K. & Gotoh, N.
Inflammatory signaling pathways in self-renewing breast cancer stem cells.
Curr. Opin. Pharmacol. , 10 , 650-654  (2010)
原著論文17
Iejima, D., Minegichi, Y. & Gotoh, N. et al
FRS2b, a potential prognostic gene for non-small cell lung cancer, encodes a feedback inhibitor for EGF receptor family members via ERK binding.
Oncogen , 29 , 3087-3099  (2010)

公開日・更新日

公開日
2016-06-06
更新日
2017-08-03

収支報告書

文献番号
201313009Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
15,300,000円
(2)補助金確定額
15,300,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 9,733,262円
人件費・謝金 258,087円
旅費 1,000,072円
その他 780,494円
間接経費 3,530,000円
合計 15,301,915円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2015-09-10
更新日
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