自己耳介由来軟骨前駆細胞を用いた再生医療に関する前臨床研究

文献情報

文献番号
201306020A
報告書区分
総括
研究課題名
自己耳介由来軟骨前駆細胞を用いた再生医療に関する前臨床研究
課題番号
H24-再生-若手-009
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
武部 貴則(横浜市立大学 医学部 臓器再生医学 )
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 再生医療実用化研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201306020B
報告書区分
総合
研究課題名
自己耳介由来軟骨前駆細胞を用いた再生医療に関する前臨床研究
課題番号
H24-再生-若手-009
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
武部 貴則(横浜市立大学 医学部 臓器再生医学 )
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 再生医療実用化研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201306020C

成果

専門的・学術的観点からの成果
本研究では,我々は,世界に先駆けて同定した軟骨前駆細胞を用いた質の高い軟骨再生医療の実現化を目指し,臨床研究グレードの安全性の高い細胞調製法を確立した.また,イヌおよびサルを対象とした自家移植実験を実施し,プロトコールの検証・造腫瘍性・移植床の条件等に関する検証を行った.さらに,臨床研究の申請に必須となる,文書体系を含む臨床研究計画書の作成を概ね完了した.今後,臨床研究の遂行が可能となれば,低侵襲的に,かつ,長期形態維持性に優れた弾性軟骨再生医療を実現できものと期待される.
臨床的観点からの成果
本研究により実現される弾性軟骨再生治療によって,100万人以上存在するとされる頭蓋顎顔面領域に変形を有する極めて多くの患者を対象に,新規の形成外科治療を提供できることが期待される.さらに,高齢化に伴って莫大な医療ニーズが予測される関節疾患への適応拡大も大いに想定されることが,本研究により明らかとなった(Mizuno M,et al. Stem Cells, 2014).国際施策としても有益な研究へと進展してゆくことが期待され,臨床的なインパクトは極めて大きい.
ガイドライン等の開発
該当なし
その他行政的観点からの成果
該当なし
その他のインパクト
研究代表者らは,日韓の軟骨再生治療を研究する研究者を集めた公開セミナーである 日韓合同 再生医療研究セミナーを5回開催し,好評を博した.さらに,本研究成果として発展的な臨床研究への展開が期待される独創的な3次元培養技術を開発し,特許出願を行った(「軟骨細胞の調製方法」特願2013-58534).実際,これらの成果は世界的な学術誌である,J Clin Investに発表することが叶い,日経新聞等のマスコミに取り上げられるなど,大きな注目を集めた.

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
10件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
17件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
1件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
17件

特許

特許の名称
軟骨細胞の調製方法
詳細情報
分類:
特許番号: 特願2013-58534,PCT/JP2014/57673
発明者名: 武部貴則,谷口英樹,小林眞司
権利者名: 武部貴則,谷口英樹,小林眞司
出願年月日: 20130321
取得年月日: 20140320
国内外の別: 国内

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Takanori Takebe, Shinji Kobayashi, Hiromu Suzuki, et al
Transient vascularization of transplanted human adult–derived progenitors promotes self-organizing cartilage.
Journal of Clinical Investigation , 124 (10) , 4325-4334  (2014)
10.1172/JCI76443
原著論文2
Mitsuru Mizuno, Shinji Kobayashi, Takanori Takebe, et al.
Reconstruction of joint hyaline cartilage by autologous progenitor cells derived from ear elastic cartilage.
Stem Cells , 32 (3) , 816-821  (2014)
10.1002/stem.1529
原著論文3
Mitsuru Mizuno, Takanori Takebe, Shinji Kobayashi, et al.
Elastic cartilage reconstruction by transplantation of cultured hyaline cartilage-derived chondrocytes
Transplantation Proceedings , 46 (4) , 1217-1221  (2014)
10.1016/j.transproceed.2013.12.006

公開日・更新日

公開日
2015-05-26
更新日
2017-05-30

収支報告書

文献番号
201306020Z