保健師による保健活動の評価指標の検証に関する研究

文献情報

文献番号
201301018A
報告書区分
総括
研究課題名
保健師による保健活動の評価指標の検証に関する研究
課題番号
H25-政策-一般-001
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
平野 かよ子(長崎県立大学 )
研究分担者(所属機関)
  • 山口佳子(東京家政大学)
  • 荒木田美香子(国際医療福祉大学)
  • 春山早苗(自治医科大学)
  • 小西かおる(大阪大学大学院)
  • 大神あゆみ(労働科学研究所)
  • 藤井広美(了徳寺大学)
  • 尾島俊之(浜松医科大学)
  • 福島富士子(東邦大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成27(2015)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、平成24年度までに我々が開発してきた地域保健の6領域(母子保健、健康づくり、高齢者保健福祉、精神保健福祉、感染症対策、難病対策)と産業保健領域の保健活動を評価する評価指標を用いて、全国の市町村、保健所及事業所に研究者が出向き実際に保健活動を評価し評価指標の有用性を検証し、3年間で標準化された評価指標を作成することを目的としている。
研究方法
今年度は地域保健は32カ所と産業保健の5事業所の計37カ所の協力が得られた。検証に先立ち全国5か所で説明会を開催した.そこで出された意見を参考として評価指標の項目数の加除あるいは指標の表現に修正を加え「平成25年度版評価指の検証シート」を作成し、これを用いて評価指標の有効性の検証を行った。併せて評価の根拠とした情報・資料、評価することで明らかにされた課題等についての聞き取りを行った。
結果と考察
各領域の検証結果について研究班員で検討し論議集約し、母子保健58項目、健康づくり54項目、高齢者保健福祉42項目、精神保健福祉46項目、感染症対策73項目、難病保健40項目、産業保健63項目の評価指標の有用性が明らかにされ、これを「評価指標(平成26年度版)案」とした。また、各領域毎に評価の判断根拠となる情報や資料を集約し「評価マニュアル案」を作成した。検証を通して、概して保健活動は個別支援に偏重し、保健福祉情報の分析、地域診断、個別支援から集団、地域の課題の抽出、関係部局や地域の関係機関との連携は脆弱であることが明らかにされた。これらの充実について啓発しつつ、滋養評価ではなく活動評価を進めることの重要性が示唆された。
結論
平成26年度はさらに協力者を拡大し、「評価指標(平成26年度版)案」と「評価マニュアル案」を用いて、現地に出向き検証をを重ね、評価指標の標準化を図る予定である。

公開日・更新日

公開日
2014-08-27
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2014-08-27
更新日
-

収支報告書

文献番号
201301018Z