国際食品規格策定に係る効果的な検討プロセスの開発に関する研究

文献情報

文献番号
201234026A
報告書区分
総括
研究課題名
国際食品規格策定に係る効果的な検討プロセスの開発に関する研究
課題番号
H23-食品-一般-013
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
里村 一成(京都大学 医学研究科健康政策・国際保健学)
研究分担者(所属機関)
  • 今村 知明(奈良県立医科大学 健康政策医学講座)
  • 小池 創一(東京大学医学部附属病院 企画情報運営部)
  • 豊福 肇(国立保健医療科学院 研修企画部)
  • 佐伯 圭吾(奈良県立医科大学 地域健康医学講座)
  • 松尾 真紀子(東京大学 政策ビジョンセンター)
  • 石見 佳子(国立健康・栄養研究所 食品表示分析・規格研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
16,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
Codexの各部会におけるこれまでの議論の内容、諸外国のポジション、日本政府の取った対応、関連資料等を収集・整理・分析し、必要な情報を迅速かつ簡便に提供することにより、その議論に加わり日本の食生活に合致した食の安全を図ることにある。、Codexで策定された国際規格は、世界貿易機関協定の1つである衛生植物検疫措置の適用に関する協定において、その加盟国が準拠しなければならない国際規格とされており、影響力の強いものであることから、食品企業や消費者など、国民の関心は非常に高いが、その膨大な文章量と言語の壁により、知りたい情報を得にくい。そこで、消費者や企業への分かりやすい情報提供のあり方についても研究を行う。
研究方法
コーデックスの部会に参加するとともに資料の収集まとめ等を行う。また、必要なコーデックスの公文書の翻訳及び公表を行う。
結果と考察
第27回CCGPについて議題ごとのサマリーを作成するとともに、これまで過去に累積してきた資料に今回分を追加して資料をまとめた。特に「ステップ8で保留されたコーデックス規格案 ラクトパミン」と「コーデックスと国際獣疫事務局(OIE)の合同規格の策定」などについては詳細な検討を行った。
CCFHの議題のうち、日本が共同議長している微生物規格のガイドラインの改訂の背景、異なる適用事例、各国の対応等について調査し,改訂原案の本体部分のStep5/8での採択に向けて貢献した。
CCMASではこれまで扱ってきた主要ガイドラインの活用方法に関する原則を総括的に議論するなかで、あらたな問題点を議題として洗い出す作業も行われている。今年度は、過去のガイドラインの内容やその課題についての情報整理を行ったうえで、35回分析サンプリング法部会に参加、情報収集した。
第34回CCNFSDUに出席し、情報収集とともに、主な議題である表示のための栄養参照量(NRVs)の策定に関して、日本の栄養素等表示基準値における食事摂取基準の適用状況を調べ、コーデックスで議論されている国際的な考え方との整合性も視野に入れた検討を行なった。また、日本人のエネルギーおよび主要栄養素摂取量の分布図と食事摂取基準の基準値および日本のNRVsとの関係を調べた。
動物用医薬品の問題やステップ8案件、その他、コーデックス全般にかかわる問題について調査を行うため、第27回CCGPにテクニカルアドバイザーとして参加し、他国の政府担当者やステークホルダー からの情報収集 を行い、 具体的合意形成のプロセスや交渉過程の分析を行った。また、第20CCFICSにテクニカルアドバイザーとして参加するとともに、コーデックスの個別部会における過去の交渉経緯や合意内容に関する資料整理、および分析を行った。
結論
今後も情報収集を行うとともに、その公表方法や日本の対応について検討を重ねる必要がある

公開日・更新日

公開日
2013-06-24
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2014-03-11
更新日
-

収支報告書

文献番号
201234026Z