食品中の微生物試験法及びその妥当性評価に関する研究

文献情報

文献番号
201234023A
報告書区分
総括
研究課題名
食品中の微生物試験法及びその妥当性評価に関する研究
課題番号
H23-食品-一般-010
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
五十君 静信(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
研究分担者(所属機関)
  • 松岡 英明(東京農工大学大学院 共生科学技術研究院)
  • 甲斐 明美(東京都健康安全研究センター 微生物部)
  • 小西 良子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)
  • 荻原 博和(日本大学 生物資源科学部)
  • 岡田 由美子(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
  • 伊豫田 淳(国立感染症研究所 細菌第一部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
16,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
食品における微生物試験法のメソッドバリデーションの手法を検討し、統一した方向性を持ち、科学的根拠のある信頼性の高い標準試験法の作成をおこなう。これまでの研究班の成果である標準試験法作成方針に従い、ビブリオ属菌、クロノバクター属菌、衛生指標菌などの標準試験法の策定を進める。今後リスク評価の結果を受けて作成される食品の微生物基準に利用可能な試験法となるように国際的に互換性のある試験法を提供することを想定し、さらに作成された標準試験法を精度高く実施するために必要な導入時の検証、微生物標準品の設定、試験精度の管理に関する基礎的研究を行う。
研究方法
食中毒起因細菌や衛生指標菌の試験法に関する専門家、23名程度からなる“標準試験法検討委員会”を組織し、平成22年度までの研究により作成された標準試験法作成ガイドラインに従い、微生物標準試験法の策定を進めた。国際的にもまだ確立していない検討結果の統計処理方法とその評価方法については、実際の試験法作成の検討データを基に検討した。これらの試験法作成過程は国立医薬品食品衛生研究所ホームページ上に公開し、一般にも広く意見を求めた。研究班の行う当該微生物の試験法作成はそれぞれの作業部会を組織し、本研究班の代表・分担・協力研究者が具体的な標準法作成の作業にあたった。各作業部会は、“食品からの細菌標準試験法作成方針”に従い “標準法検討委員会”の評価を受けながら作業を進めた。
結果と考察
平成24年度に“標準法検討委員会”を5回開催し、それぞれの試験法作成が適切に行われていることを確認すると共に、食品における微生物試験法のメソッドバリデーションの手法を検討し、その手法の確立を行った。他の研究班に協力しカンピロバクター標準試験法は最終試験法とした。妥当性確認については、昨年度作成した比較対照表を基に、AOACインターナショナルで新たに提案されたガイドラインを参考にして、ISO 16140に示された項目との異同について検討し、ガイドライン案として記載する内容を決定した。ビブリオ属菌、クロノバクター属菌、衛生指標菌などの標準試験法は、それぞれ作業部会案作成とコラボ案の検討(ステージ2~3)を行った。
結論
メソッドバリデーションの検討、予定していた標準試験法の策定を順調に進めることが出来た。

公開日・更新日

公開日
2013-06-24
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201234023Z