文献情報
文献番号
201233012A
報告書区分
総括
研究課題名
パリゴルスカイト・セピオライト等の天然繊維状鉱物の国内利用状況及び性状に関する調査研究
課題番号
H24-労働-一般-002
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
篠原 也寸志(独立行政法人労働安全衛生総合研究所 環境計測管理研究グループ)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
3,180,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
石綿以外の天然繊維状鉱物の中には特有の性状を有し工業原料鉱物として利用されているものがあるが,それらの使用動向,産出・輸入量に関する情報は少なく,実態を把握する必要がある。国内使用量が多いと推定される,パリゴルスカイト,セピオライト,ウォラストナイトの3種類の繊維状ないし針状形状の工業原料鉱物を対象として,産出状況,産出量,国内への輸入量,使用状況を把握することを目的とした。
研究方法
3種類とも海外の主要産地から輸入される鉱産物であるため,産出状況を米国地質調査所,英国地質調査所等の刊行物と産出国の関係機関刊行物の内容を照合し確定した。国内輸入量は貿易統計の輸入量または産出国の貿易統計の輸出量から推計した。使用状況は海外での使用動向を踏まえて輸入量と製品情報から検討を行った。また代表的な試料について電子顕微鏡観察等を行い,繊維サイズ,共存鉱物の確認を行った。
結果と考察
パリゴルスカイトは米国からの輸入が主で,セピオライトはスペインから過去30年間に約13万トンが輸入されるなどしたが最近は減少傾向にあり,米国・トルコ・中国を含む各国からの輸入量は,それぞれ年間千トン単位のレベルと推定される。これら鉱物の用途として,気体の吸着性,コロイド性状を活用するものが多い。ウォラストナイトは中国から年間4万トン程度の輸入量があり,石綿代替原料として建材への使用がみられる。
結論
セピオライト,ウォラストナイトについて,主要産出国から国内への鉱産物流通量を明らかにした。
公開日・更新日
公開日
2013-10-31
更新日
-