外科領域におけるノンテクニカルスキルの教育訓練プログラム開発とその評価システムの構築に関する研究

文献情報

文献番号
201232020A
報告書区分
総括
研究課題名
外科領域におけるノンテクニカルスキルの教育訓練プログラム開発とその評価システムの構築に関する研究
課題番号
H24-医療-一般-013
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
相馬 孝博(東京医科大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 円谷 彰(東京医科大学医学部)
  • 上田 裕一(公益財団法人天理よろづ相談所病院)
  • 山内 豊明(名古屋大学大学院医学系研究科)
  • 武藤 伸明(静岡県立大学経営情報学部)
  • 藤澤 由和(静岡県立大学経営情報学部)
  • 奥村 昭博(静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
5,584,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、近年高い関心を集めている専門的な手技以外の技能(以下「ノンテクニカルスキル」)に焦点を当て、その把握・評価スキームと教育訓練プログラム(コンテンツ)からなるシステムを構築することを目的とするものである。なかでも本研究においては、外科領域が信州的行為を伴うハイリスク領域であり、このハイリスク領域における安全性を高めることは政策的なプライオリティにかなうものダルとの観点から外科領域を主な対象とする
研究方法
平成24~25年度の2年間において実施するものであるが、初年度平成24年度においては「外科領域のノンテクニカルスキル教育プログラムの検討と開発」および「ノンテクニカルスキル評価システムの検討と開発」を実施した。
結果と考察
二つの課題に関して、術中に発生する諸問題を複数設定し、それらに対応する外科医のふるまいについて評価を行い、評価のばらつきを検証するために、評価者の学習用評価ビデオを2種類作成した。さらに、その評価の点数化を試行し、ノンテクニカルスキル評価システムの検討を開始し、複数の施設でのフィージビリティ・テストも実施した。これらのプロセスを支援するためのICTデバイスの開発に関しても、通信環境などの事前の検証を複数の医療機関で実施し検証を行った。ノンテクニカルスキルの文化的な差異に関しては、視座に組み込んでいない。そのため、先行研究において示された知見に基づく形で、外科領域におけるノンテクニカルスキルの評価フレームの検討を実施している。
結論
最終的には我が国の外科領域におけるノンテクニカルスキルというより、地域的特性を反映したノンテクニカルスキルの検討も将来的には必要になると考えられるが、現時点では本研究の知見を基盤とするのが最も妥当な研究戦略である。

公開日・更新日

公開日
2013-08-27
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201232020Z