文献情報
研究課題名
トゥレット症候群の診断、治療、予防に関する臨床的研究
研究代表者(所属機関)
瀬川 昌也(瀬川小児神経学クリニック)
研究分担者(所属機関)
- 野村芳子(瀬川小児神経学クリニック)
- 辻 省次(東京大学医学部神経内科)
- 寺尾 安生(東京大学医学部付属病院神経内科)
- 木村 一恵(瀬川小児神経学クリニック)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等克服研究（難治性疾患克服研究）
研究報告書（概要版）
研究目的
この報告書を閲覧したい方は、厚生労働省健康局難病対策課までご連絡ください。TEL03-5253-1111(内線2351)
研究方法
この報告書を閲覧したい方は、厚生労働省健康局難病対策課までご連絡ください。TEL03-5253-1111(内線2351)
結果と考察
この報告書を閲覧したい方は、厚生労働省健康局難病対策課までご連絡ください。TEL03-5253-1111(内線2351)
結論
この報告書を閲覧したい方は、厚生労働省健康局難病対策課までご連絡ください。TEL03-5253-1111(内線2351)
研究報告書（PDF）
研究報告書（紙媒体）
文献情報
研究課題名
トゥレット症候群の診断、治療、予防に関する臨床的研究
研究代表者(所属機関)
瀬川 昌也(瀬川小児神経学クリニック)
研究分担者(所属機関)
- 野村 芳子(瀬川小児神経学クリニック)
- 辻 省次(東京大学医学部神経内科)
- 寺尾 安生(東京大学医学部付属病院神経内科)
- 木村 一恵(瀬川小児神経学クリニック)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等克服研究（難治性疾患克服研究）
研究報告書（概要版）
研究目的
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研究方法
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結果と考察
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結論
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行政効果報告
成果
専門的・学術的観点からの成果
本研究ではトゥレット症候群の臨床神経生理学的研究（衝動性眼球運動、体性感覚誘発反応によるゲイティングの良否を検索）を行い、複雑チック、強迫神経症の発現に大脳基底核間接路および上行性出力が関与している事を明らかにした。トウレット症候群は幼児期後半に確立する二相性睡眠・覚醒リズム、直立二足歩行に関与するアミン系神経系（主にセロトニン神経系）に異常があり、これに起因する抗重力筋活性低下がドパミン（DA）神経系の異常をもたらし発症することを、ほぼ明らかにできた。
臨床的観点からの成果
臨床神経学的に単純チック、複雑チック、強迫神経症の程度とその経過を検討、単純チックは思春期以後自然寛解するが、複雑チック、強迫神経症は慢性の経過をとることを再確認した。DA遮断薬を使用することは、過感受性を阻止するが、主病因であるDA活性低下を増悪させることで禁忌である。本研究は受容体過感受性を抑制するとともに、ドパミン伝達も改善させる少量l-dopa療法、或いはアリピプラゾールが有効であることを示した。複雑チックには正しい睡眠・覚醒リズムと直立二足歩行を行わせることが有効であることを示した。
ガイドライン等の開発
平成22年度に小児神経専門医を対象に疫学調査を行った。しかし、トゥレット症候群に関する医学的知識は十分でなく、正しい診断と治療がなされていない事が明らかとなった。そこで、本疾患について正しい診断、病態、および治療について学会、および研究論文で発表するとともに、更に小児神経学会専門医を対象に調査した。しかし十分な結果は得られなかった。ガイドラインの作成には至らず、今後の課題として計画している。
その他行政的観点からの成果
トゥレット症候群は難治性疾患とされ、長期間の治療を要し、日常生活に多大な障害を有している症例が少なくない。本研究の成果を治療に反映することは、医療、社会福祉費の削減とともに、本症患者の持つ優れた素因を存分に発揮させることを可能にし、患者本人の生涯予後を改善させ得ると同時に、社会復帰、社会貢献を可能にし、本人が本来持つ優れた能力を伸ばし、福祉の支援の下でなく、社会に貢献して生きることを可能とする。
その他のインパクト
トゥレット症候群に関した研究の成果は本症の治療法の改善とともに、育児、幼児教育の指針となり、高次の脳機能を発達させるための神経学的育児法に示唆を与える事が期待できる。米国トゥレット症候群患者の会入会証書にはトゥレット症候群を持つ者の優れた素質を持ち、‘We are great person’と記されている。我々の研究結果にもこれを支持する結果が出ている。罹患者の持つ優れた素因を発揮させる指針となることが期待される。
発表件数
原著論文（和文）
4件
瀬川昌也 Clinical Neuroscience, 野村芳子 Clinical Neuroscience, 他2
原著論文（英文等）
7件
Terao Y Clinical Neurophysiology, Terao Y Clinical Neurophysiology 他5
その他論文(和文)
6件
野村芳子 ジスト二ア2012, 野村芳子 症候群ハンドブック, 野村芳子 症候群ハンドブック ,瀬川昌也〈脳とソシアル〉発達と脳―コミュニケーション・スキルの獲得過程, 他2
その他論文(英文等)
2件
Segawa M Handbook of Dystonia, Segawa M Handbook of Clinical Neurology
学会発表(国内学会)
15件
磯野有章子 第58回日本小児神経学会関東地方会, 瀬川昌也 富山大学大学院生命融合科学教育部シンポジウム, 瀬川昌也 ジストニア研究会, 野村芳子 日本神経学会総会 他11
学会発表(国際学会等)
18件
Masaya Segawa 第38回ドイツ語圏小児神経学会 Emil Becker賞受賞記念講演
他17
その他成果(普及・啓発活動)
1件
症候群ハンドブック トゥレット症候群 中山書店 2011年に執筆
特許
主な原著論文20編（論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る）
収支報告書
支出
| 研究費 (内訳) |
直接研究費 |
物品費 |
1,837,816円 |
| 人件費・謝金 |
574,830円 |
| 旅費 |
2,248,530円 |
| その他 |
513,750円 |
| 間接経費 |
1,512,000円 |
| 合計 |
6,686,926円 |
