治験推進研究事業

文献情報

文献番号
201213001A
報告書区分
総括
研究課題名
治験推進研究事業
課題番号
H24-治験-指定-001
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
公益社団法人 日本医師会(公益社団法人 日本医師会  )
研究分担者(所属機関)
  • 祖父江 元(名古屋大学大学院)
  • 執印 太郎(高知大学医学部附属病院)
  • 桑原 聡(千葉大学医学部附属病院)
  • 河本 博(国立がん研究センター中央病院)
  • 小野 稔(東京大学医学部附属病院)
  • 藤原 恵一(埼玉医科大学国際医療センター)
  • 北風 政史(国立循環器病研究センター)
  • 宮川 義隆(慶應義塾大学医学部)
  • 石橋 達朗(九州大学大学院医学研究院)
  • 飯島 一誠(神戸大学大学院)
  • 金子 剛(国立成育医療研究センター)
  • 米盛 勧(国立がん研究センター中央病院)
  • 伊関 洋(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所)
  • 古賀 靖敏(久留米大学)
  • 青木 大輔(慶應義塾大学病院)
  • 富田 英(昭和大学横浜市北部病院)
  • 祖父江 元(名古屋大学大学院)
  • 竹島 泰弘(神戸大学医学部附属病院)
  • 野河 孝充(国立病院機構 四国がんセンター)
  • 河本 博(国立がん研究センター中央病院)
  • 紀川 純三(鳥取大学医学部附属病院)
  • 執印 太郎(高知大学医学部附属病院)
  • 大園 誠一郎(浜松医科大学医学部附属病院)
  • 藤本 清秀(奈良県立医科大学)
  • 松山 豪泰(山口大学医学部附属病院)
  • 岡本 真一郎(慶應義塾大学病院)
  • 桑原 聡(千葉大学医学部附属病院)
  • 宮坂 信之(東京医科歯科大学大学院)
  • 米盛 勧(国立がん研究センター中央病院)
  • 万代 昌紀(近畿大学医学部附属病院)
  • 中谷 武嗣(国立循環器病研究センター)
  • 水澤 英洋(東京医科歯科大学)
  • 冨山 佳昭(大阪大学医学部附属病院)
  • 西澤 正豊(新潟大学医歯学総合病院)
  • 祖父江 元(名古屋大学大学院)
  • 渡邊 修(鹿児島大学医学部・歯学部附属病院)
  • 梅村 和夫(浜松医科大学医学部附属病院)
  • 野村 昌作(関西医科大学附属枚方病院)
  • 西川 政勝(三重大学医学部附属病院)
  • その他(当研究班の分担者は107名。その他の分担者については研究報告書を参照。)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(治験推進研究)
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
960,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医療上必須又は画期的な医薬品等を国民に速やかに提供するため、治験実施基盤の整備を目指すモデル研究を行うことにより健康福祉関連施策の高度化に資することである。具体的には平成15年から実施可能となったいわゆる医師主導治験の計画立案及び実施を通じ、医療機関の体制整備、人材育成を進めつつ医療現場で必要とされる医薬品等の薬事法上の承認取得を目指すものである。
研究方法
日本医学会分科会から推薦された医療現場で必要とされる未承認医薬品等に対して、医師主導治験の計画立案を行う医師等から研究申請を受付け、治験推進評価委員会の意見を聴いたうえで採択を決定する。採択後は、PMDAでの対面助言を経て計画作成の研究を行い、治験実施段階に進む場合には、再度治験推進評価委員会の意見を聴いたうえで採択を決定する。
 立案された治験計画は、各医療機関の治験審査委員会での審議、承認を経て、厚生労働省に治験計画届を提出し、受理された後に治験を開始する。治験中は治験の品質管理のためにモニタリングや監査を定期的に実施し、良質な治験成績を得るよう努めている。複数年にわたる治験実施期間を経て治験が終了した研究について、成績の集計、統計解析、治験総括報告書の作成を行い、治験薬等提供者等である企業による製造販売承認申請を行う。また、我が国の医師主導治験を円滑かつ効率的に行う手段を取りまとめるためCRC等から研究申請を受付け、治験推進評価委員会の意見を聴いたうえで採択を決定する。
結果と考察
平成24年度は、日本医学会分科会からの治験候補薬等の推薦受付、医師及びCRCからの研究申請書の受付、治験推進評価委員会の運営を行い、37件の研究課題を採択し具体的な治験計画の立案への助言等並びに治験実施に向けて薬事業務の支援及び体制整備の助言等を行った。
平成23年度から継続している71件の研究課題については、治験計画等届の作成、安全性情報の伝達支援、薬事業務の支援など、医師らと密に連絡をとり、着実な研究進行にあたった。なお、5件に関しては、協力企業により承認申請された。
結論
医療上必須又は画期的な医薬品等に対して医師主導治験を実施し承認取得につなげることで、国民の望む医薬品等の提供へとつなげることが可能となる。また、医師主導治験は、企業治験とは異なり、すべて医師、CRCら医療機関側で治験計画の立案から準備、実施を主導的に行うことから、医療機関が治験に関して実施すべき役割を認識することができ、企業治験においても主体性をもった人材及び医療機関を育成することができる。

公開日・更新日

公開日
2013-09-01
更新日
-

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201213001C

成果

専門的・学術的観点からの成果
医師自らによる治験の立案、計画及び医師主導治験の実施を通じ、我が国の治験を推進させるための取り組みを行った。その成果として、臨床の現場で望まれていながら製薬企業等が開発に消極的な領域での医師主導治験の実施支援をするとともに、治験実施医療機関のネットワーク化等により質の高い治験を速やかに実施することが可能となる体制を整備した。
臨床的観点からの成果
本研究事業で計画・実施した医師主導治験の多くが適応外使用の医薬品等に関するものである。この中には医療上の必要性は高いが、患者数が少ないために企業による医薬品等開発が進んでいない希少疾病用医薬品等が含まれており、本研究事業を実施する臨床的意義は大きい。25年度は、新たな研究課題を4件採択して研究支援を行い、また、4件の治験計画届を提出した。製薬企業等により2件承認申請された。
ガイドライン等の開発
なし
その他行政的観点からの成果
なし
その他のインパクト
医師主導治験並びに企業治験を実施するに当たり、「臨床研究・治験活性化5か年計画2012」アクションプランに示されている項目、症例集積性に関する取り組みや治験手続きの効率化に関する取り組み、医師等の人材育成及び確保に関する取り組み、国民・患者への普及啓発に関する取り組み等を実施した。

発表件数

原著論文(和文)
29件
原著論文(英文等)
27件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
2件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
18件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Mano T et al.
Cross-sectional and longitudinal analysis of an oxidative stress biomarker for spinal and bulbar muscular atrophy.
Muscle & Nerve  (2012)
原著論文2
Katsuno M et al.
Translational research on disease-modifying therapies for neurodegenerative diseases.
Neurology and Clinical Neuroscience  (2013)
原著論文3
Katsuno M et al.
Pathogenesis and therapy of spinal and bulbar muscular atrophy (SBMA).
Progress in Neurobiology  (2012)
原著論文4
Banno H et al.
Pathogenesis and molecular targeted therapy of spinal and bulbar muscular atrophy (SBMA).
Cell and Tissue Research  (2012)
原著論文5
Koga Y, Povalko N, Nishioka J, Katayama K, Yatsuga S, Matsuishi T.
Molecular Pathology of MELAS and L-arginine effects.
Biochimica et Biophysica Acta.  (2012)
原著論文6
Koga Y, Povalko N, Katayama K, Kakimoto N, Matsuishi T, Naito E, Tanaka M.
Beneficial effect of pyruvate therapy on Leigh syndrome due to a novel mutation in PDH E1α gene.
Brain and Dev.  (2012)
原著論文7
Koga Y.
Biochemistry of Mitochondria, Life and Intervention. 2010.
Biochem Biophys Acta General.  (2012)
原著論文8
Yatsuga S, Povalko N, Nishioka J, Katayama K, Kakimoto N, Matsuishi T, Kakuma T, Koga Y, et al.
MELAS: A nationwide prospective cohort study of 96 patients in Japan.
Biochimica et Biophysica Acta.  (2012)
原著論文9
宮川義隆
特発性血小板減少性紫斑病に対するリツキシマブの医師主導治験に関する調整管理研究
臨床血液  (2012)

公開日・更新日

公開日
2015-05-27
更新日
2018-05-22

収支報告書

文献番号
201213001Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
1,170,000,000円
(2)補助金確定額
1,159,168,000円
差引額 [(1)-(2)]
10,832,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 129,357,849円
人件費・謝金 75,144,480円
旅費 18,271,655円
その他 726,443,677円
間接経費 210,000,000円
合計 1,159,217,661円

備考

備考
利息及び自己資金

公開日・更新日

公開日
2015-06-16
更新日
-