新しいヒト肝炎ウイルス(TTV)の胆汁および便での検出意義に関する研究

文献情報

文献番号
199800052A
報告書区分
総括
研究課題名
新しいヒト肝炎ウイルス(TTV)の胆汁および便での検出意義に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成10(1998)年度
研究代表者(所属機関)
浮田 雅人(自治医科大学分子ウイルス学研究部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生科学特別研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
-
研究費
2,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
新しいヒト肝炎ウイルスTTVの胆汁中および糞便中からの検出を試み、TTVの感染経路として経口感染(糞口感染)がありうるかどうかを明らかにし、TTVによる肝疾患の予防法の確立に資することを本研究の目的とする。
研究方法
血清をスクリーニングすることにより得られたTTV DNA陽性例から、胆汁および糞便を確保し、PCR法を用いてTTV DNAの検出を行う。さらにそれらの遺伝子配列を決定し、同一例における血清、胆汁、糞便から検出されたTTVが同一の遺伝子配列をもつかどうかを検証する。また、胆汁および糞便中のTTVの比重を測定し、血清のそれと比較する。
結果と考察
PCR法により血中にTTV DNAが検出され、胆汁採取がが可能であった、閉塞性黄疸を伴う患者5例全例の胆汁中でTTV DNAが陽性で、うち4例では胆汁中の方が血清中よりTTV DNAのtiterは10~100倍高く、残りの1例でも胆汁中と血清中のTTV DNAのtiterは同程度であった。2例について糞便中のTTV DNAを測定したところ、胆汁中でTTV DNAが高力価陽性であった1例で陽性であった。 この1例について塩化セシウム溶液中でのTTVの比重を測定した結果、胆汁中では1.33-1.35g/cm3、糞便中では1.32-1.35g/cm3であり、血清中のそれとほぼ同等であることが分かった。
結論
TTVは肝臓から胆汁中に分泌され、感染性を保持したまま、さらに糞便中に排泄されていると考えられる。したがって、TTVは輸血などの血液を介した感染経路だけでなく、経口感染(糞口感染)を起こすことによっても、我々人類に広く感染している可能性がある。

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研究報告書(紙媒体)

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