文献情報
文献番号
                      201135001A
                  報告書区分
                      総括
                  研究課題名
                      次世代シークエンサーを駆使した希少遺伝性難病の原因解明と治療法開発の研究
                  研究課題名(英字)
                      -
                  課題番号
                      H23-実用化(難病)・一般-001
                  研究年度
                      平成23(2011)年度
                  研究代表者(所属機関)
                      松原 洋一(東北大学 大学院医学系研究科)
                  研究分担者(所属機関)
                      - 青木 正志(東北大学 大学院医学系研究科 )
 - 有馬 隆博(東北大学 大学院医学系研究科 )
 - 呉 繁夫(東北大学 大学院医学系研究科 )
 - 富田 博秋(東北大学 大学院医学系研究科 )
 - 長嶋 剛史(東北大学 大学院医学系研究科 )
 - 舟山 亮(東北大学 大学院医学系研究科 )
 - 布施 昇男(東北大学 大学院医学系研究科 )
 - 新堀 哲也(東北大学 大学院医学系研究科 )
 
研究区分
                      厚生労働科学研究費補助金 健康長寿社会実現のためのライフ・イノベーションプロジェクト 難病・がん等の疾患分野の医療の実用化研究(難病関係研究分野)
                  研究開始年度
                      平成23(2011)年度
                  研究終了予定年度
                      平成25(2013)年度
                  研究費
                      153,847,000円
                  研究者交替、所属機関変更
                      -
                  研究報告書(概要版)
研究目的
            次世代シークエンサーの導入によって、欧米の研究室を中心に希少遺伝性難病の原因遺伝子が次々と解明されつつある。日本国内の研究体制を整備し解析拠点を構築することが急務である。東北大学では、研究代表者の研究室を中心に過去30年にわたり一貫して希少遺伝性難病の原因遺伝子の同定、病態解明、治療法開発に成果を挙げてきた。また、難治性疾患克服研究事業の支援を得た研究の成果を患者家族に還元してきた。このような背景を元に、東北大学医学部では次世代遺伝子解析コア施設を計画し、専任のバイオインフォマティクス研究者と技術補佐員とともに整備をすすめてきた。本研究の目的は、これまでに蓄積してきた希少遺伝性疾患の原因遺伝子探索のノウハウをもとに、東北大学の次世代遺伝子解析コア施設を活用した希少遺伝性疾患解明の拠点施設を構成することにある。
      研究方法
            1)次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析体制の整備東北大学における次世代遺伝子解析拠点としての体制の整備
2)臨床検体解析プロトコールと倫理的側面に関する指針の検討
3)東北大学関連の臨床検体の収集と遺伝子解析
4)国際的な遺伝子変異データベース構築プロジェクトであるHuman Variome Projectとの連携
      2)臨床検体解析プロトコールと倫理的側面に関する指針の検討
3)東北大学関連の臨床検体の収集と遺伝子解析
4)国際的な遺伝子変異データベース構築プロジェクトであるHuman Variome Projectとの連携
結果と考察
            1)次世代遺伝子解析装置としてSOLiD4、Genome Analyzer IIx、HiSeq2000を用いた解析体制を整備した。エキソーム解析のサンプル調製プロトコールを確立するとともに、配列データの情報解析では、複数の解析プログラムを併用することにより高感度に遺伝子変異を検出できる遺伝子情報解析パイプラインを構築した。
2)臨床検体解析プロトコールと倫理的側面に関する指針を検討した。改訂中の三省指針が公表され次第、倫理指針の最終的な策定を行う予定である。
3)東北大学関連の次世代遺伝子解析に適した症例や家系を収集して解析を開始し、病因候補遺伝子を同定した。
4)Human Variome Projectとの連携をおこなうために、北京でのHuman Varimome Project会議に出席し、討議した。
      2)臨床検体解析プロトコールと倫理的側面に関する指針を検討した。改訂中の三省指針が公表され次第、倫理指針の最終的な策定を行う予定である。
3)東北大学関連の次世代遺伝子解析に適した症例や家系を収集して解析を開始し、病因候補遺伝子を同定した。
4)Human Variome Projectとの連携をおこなうために、北京でのHuman Varimome Project会議に出席し、討議した。
結論
            次世代シークエンサーを用いた解析体制を整備し、その運用を開始した。現在、データ解析が進行中であり、新規病因遺伝子の同定が期待される。次年度から一般研究班との連携を開始し、さらに多くの疾患・症例・家系について次世代遺伝子解析を実施する体制を準備した。
      公開日・更新日
公開日
          2015-06-10
        更新日
          -