地域医療における薬剤師の積極的な関与の方策に関する研究

文献情報

文献番号
201132063A
報告書区分
総括
研究課題名
地域医療における薬剤師の積極的な関与の方策に関する研究
課題番号
H23-医療・一般-013
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
今井 博久(国立保健医療科学院)
研究分担者(所属機関)
  • 土屋 文人(国際医療福祉大学 薬学部)
  • 賀勢 泰子(医療法人久仁会鳴門山上病院 薬剤部)
  • 棗 則明(医療法人社団誠馨会総泉病院 薬剤部)
  • 源川 奈穂(日本電気株式会社本社健康管理センター薬局)
  • 上坂 康子(みずほ健康保険組合大阪健康開発センター薬局)
  • 大倉 輝明(長野県厚生農業協同組合連合会富士見高原病院 薬剤部)
  • 武藤 浩司(医療法人知命堂病院 薬剤部)
  • 赤沢 学(明治薬科大学 公衆衛生疫学)
  • 恩田 光子(大阪薬科大学 臨床実践薬学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
11,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
地域における薬剤師の専門性を活用した新しい役割を検討すること。高度高齢社会を迎えて薬局薬剤師ならびに病院薬剤師は地域医療におけるチーム医療の重要な役割を担う必要不可欠な存在であり、患者情報の共有化を通じた薬薬連携の強化や在宅医療の積極的な介入など薬剤師の専門性を活用した業務拡大が求められている。従って、本研究の目的は地域医療における薬剤師の積極的な役割の在り方を明らかにし、薬剤師の介入または関与によって患者アウトカムの水準が向上するか否かを科学的に明示することである。
研究方法
(1)在宅医療と薬剤師:在宅医療に着目し、訪問薬剤管理指導・居宅療養管理指導(以下‘管理指導‘とする)の実施状況とそのアウトカムを明らかにし、薬局が地域医療へ容易にかつ積極的に参画するための方策を明らかにするために実態調査の実施を試みた。
(2)糖尿病患者と薬剤師:薬剤師が行っている糖尿病の療養指導についてチェックリストを作成し、糖尿病療養指導を受けている患者の薬剤服用歴の記録内容について調査を行った。
(3)医療機関と薬剤師:療養病床を含む中小病院において薬剤師による薬学的ケアの実践が医療の質的向上に結びつくかを調査するため、現在、全国の中小病院で行われている業務の実態を踏まえながら、中小病院、慢性期病院において必要とされる医療機能や薬剤師業務、評価指標をリストアップし、適正な調査項目の選定をおこなった。
結果と考察
大阪府において在宅医療における薬剤師関与の実態調査を実施した。これは、平成24年度の全国規模の本調査に向けた100サンプル規模のパイロット調査である。全国調査に向けた方法論や知見が得られた。また、薬剤師の療養指導は患者特性による明確な傾向は見られず、指導内容や指導開始後の経過時間によって実施率が異なることが明らかになった。さらに、医療の質の向上に寄与する薬剤師の役割を明らかにするための調査の方法論について検討した。第一段階として、中小病院、慢性期病院、診療所において必要とされる医療機能や薬剤師業務、評価指標をリストアップし、適正な調査項目の選定を行った。
結論
調査項目や質問紙の文章などの妥当性、網羅性、明確性など、また再現性や実施可能性などを検討し、全国調査や本格的な調査に向けた方法論の確立を図り、概ね良好な成果が得られた。

公開日・更新日

公開日
2012-09-06
更新日
-

収支報告書

文献番号
201132063Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
11,000,000円
(2)補助金確定額
9,826,907円
差引額 [(1)-(2)]
1,173,093円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,922,200円
人件費・謝金 1,423,499円
旅費 2,003,248円
その他 4,477,960円
間接経費 0円
合計 9,826,907円

備考

備考
経費削減のため

公開日・更新日

公開日
2018-06-21
更新日
-