医薬学分野で要する統計解析の理解促進に資するWebアプリケーションの構築

文献情報

文献番号
201132049A
報告書区分
総括
研究課題名
医薬学分野で要する統計解析の理解促進に資するWebアプリケーションの構築
研究課題名(英字)
-
課題番号
H22-医薬・若手-018
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
岡本 晃典(国立大学法人 大阪大学 大学院薬学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 高木 達也(国立大学法人 大阪大学 大学院薬学研究科 )
  • 川下 理日人(国立大学法人 大阪大学 大学院薬学研究科 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
安全性や品質などの調査や研究、開発の様々な場面において、推論の有効性を理論的に検証する統計学の有用性は高い。我々はWebサイト ”医薬学データ用統計解析プログラム(MEPHAS)”を開発し、運用してきた。現在、年間のアクセス数は約18,000に上る。しかし利用者の中には、統計学において妥当でない方法にて利用する例も見受けられる。そこで、MEPHASを統計初学者がより利用し易いサイトへとさらなる改善を図ることは、解析手法の整備や利用者のニーズに答えることになり、統計に関する理解の裾野を広げることが期待できる。
研究方法
今年度も昨年度に引き続き、サイト全体のユーザーインターフェース、解析手法や結果の解説、解析したいデータに対する診断や手法選択の補助など、ユーザビリティーの向上を図ることを中心に拡張や修正を行うと共に、試験公開に向けた準備も進めた。MEPHASのコンテンツ(主に統計手法の解説)を中心とするWebサイトの修正と、サーバーにて稼働しているプログラム群の見直しや追加作成の二つの開発研究に分けて実施した。
結果と考察
まず、試験公開に向けた更新作業を進めた。また、解析手法の説明には事例や図表の追加を行い、語句の説明に関してもより簡便に利用可能となるよう更新を行った。次に、今後のメンテナンス等を考慮し、プログラミング言語の更新を行うと共に、データ入力時や結果表示に関連するプログラムの更新を行った。これらの実施の後、アクセス可能な箇所を限定した上で、試験的に公開した。今後も引き続き説明事項の追加や更新を行い、また、解析結果を得た後の情報提供なども行えるようになれば、統計学への理解促進という点に関してより発展性があると考えている。また、平成24年度末を予定しているより広範囲への公開に向けて、不具合等を改善し洗練に努める。
結論
得られた成果は、a.昨年度決定したWebサイト修正内容に沿った更新作業実施、b.手法の説明における事例や図表等の追加による更新、c.MEPHAS内の用語の説明法の改訂と用語説明の一覧ページの作成、d.ユーザビリティー向上を目指した入力、解析結果表示画面の更新とプログラムの修正、e.メンテナンスや更新等を考慮した統計解析計算プログラムの更新、f.統計解析手法を追加するためのプログラム等の作成、である。また若干遅れたが、予定通りアクセス可能な範囲を限定した試験公開まで完了した。

公開日・更新日

公開日
2012-09-06
更新日
-

文献情報

文献番号
201132049B
報告書区分
総合
研究課題名
医薬学分野で要する統計解析の理解促進に資するWebアプリケーションの構築
研究課題名(英字)
-
課題番号
H22-医薬・若手-018
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
岡本 晃典(国立大学法人 大阪大学 大学院薬学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 高木 達也(国立大学法人 大阪大学 大学院薬学研究科)
  • 川下 理日人(国立大学法人 大阪大学 大学院薬学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
安全性や品質などの調査や研究、開発の様々な場面において、推論の有効性を理論的に検証する統計学の有用性は高い。我々はWebサイト ”医薬学データ用統計解析プログラム(MEPHAS)”を開発し、運用してきた。現在、年間のアクセス数は約18,000に上る。しかし利用者の中には、統計学において妥当でない方法にて利用する例も見受けられる。そこで、MEPHASを統計初学者がより利用し易いサイトへとさらなる改善を図ることは、解析手法の整備や利用者のニーズに答えることになり、統計に関する理解の裾野を広げることが期待できる。
研究方法
サイト全体のユーザーインターフェース、解析手法や結果の解説、解析したいデータに対する診断や手法選択の補助など、ユーザビリティーの向上を図ることを中心に拡張や修正を行うと共に、試験公開に向けた準備も進めた。MEPHASのコンテンツ(主に統計手法の解説)を中心とするWebサイトの修正と、サーバーにて稼働しているプログラム群の見直しや追加作成の二つの開発研究に分けて実施した。
結果と考察
ユーザビリティーの向上の観点から、統一したデザインの導入、解析手法の説明への事例や図表などの追加、手法選択の補助であるフローチャート群の更新、語句の説明表示法などの刷新、を実施した。また、データ入力時や結果表示、解析実行時のエラー内容通知に関するプログラムを修正した。メンテナンス等を考慮し、プログラミング言語の更新も行った。その後、アクセス可能な箇所を限定した上で、試験的に公開した。引き続き説明事項の追加や更新を行い、また、解析結果を得た後の情報提供なども行えるようになれば、統計学への理解促進に関してより発展性があると考えている。また、平成24年度末を予定しているより広範囲への公開に向けて、不具合等を改善し洗練に努める。
結論
得られた成果は、a.現行のMEPHASにおける改善点の抽出と修正デザインの作成、b.aに沿ったページ更新、c.手法の説明への事例や図表等の追加、d.手法選択フローチャートの整理と改訂版の作成、e.用語の説明法の改訂、f.入力データ誤り通知プログラムの修正、g.入力、解析結果表示画面の更新とプログラムの修正、h.メンテナンス等を考慮した統計解析計算プログラムの更新、i.統計解析手法を追加するためのプログラム等の作成、である。また若干遅れたが、予定通りアクセス可能な範囲を限定した試験公開まで完了した。

公開日・更新日

公開日
2012-09-06
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201132049C

成果

専門的・学術的観点からの成果
Webサイト ”医薬学データ用統計解析プログラム(MEPHAS)”を、統計初学者でもより利用し易いサイトへなるよう、ユーザビリティーの向上を中心に更新を実施し、アクセス可能な範囲を限定しているが更新後のサイトを試験公開した。
臨床的観点からの成果
本事業において臨床面での直接的な成果を挙げることは難しいが、医療従事者から現行のMEPHASに関する問い合わせがあるように、医療従事者の中で更新後のWebサイトが使用され統計学の理解に関する裾野が広がるのであれば、EBMの観点からも意義があると思われる。
ガイドライン等の開発
特記事項無し
その他行政的観点からの成果
特記事項無し
その他のインパクト
成果である更新後のWebサイトを、現状アクセス可能な範囲を限定しているが、試験公開している。平成24年度末には、同じく試験公開であるがアクセス可能な範囲を広げ、一般に広く利用可能とする予定であったが、開発環境としていたサーバーの不具合により公開が遅れている。出来る限り早く公開できるよう、現在対応中である。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
3件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
1件
統計解析手法を実行するWebサイト(平成24年度末に試験公開予定であったが、サーバーの不具合により遅れている)

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2016-06-29
更新日
-

収支報告書

文献番号
201132049Z