文献情報
文献番号
201131039A
報告書区分
総括
研究課題名
国際的動向を踏まえたサンプリング手法の高度化に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H23-食品・一般-002
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
渡邉 敬浩(国立医薬品食品衛生研究所 食品部)
研究分担者(所属機関)
- 松田りえ子(国立医薬品食品衛生研究所 食品部)
- 塚越芳樹(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
国際的に運用されているサンプリング計画や手法に関する情報をより多く集積させること並びに、サンプリングの性能を横断的に評価可能とする手法の検証を目的とし、サンプリング手法の高度化に資する3課題に取り組んだ。
研究方法
第1の課題では、対数正規分布並びに負の二項分布からのサンプリングをシミュレーションし、生産者危険と消費者危険及びサンプリングに起因する不確かさを指標に、必要となるサンプル数について検討した。第2の課題では、サンプル調製に起因する不確かさの評価を可能とするモデル系の構築を目的に、各種金属により意図的に汚染させた精米試料の調製方法について検討した。次いで調製したモデル米の計画的な混合とサンプリング及び、分析を通じて得られた結果を解析した。第3の課題では、CFR titile21に示されたサンプリング方法の調査及び、ロットサイズとサンプルサイズの関係性を1ないし2パラメータで説明可能とするための解析を行った。
結果と考察
シミュレーション結果の解析から、サンプリング計画の性能は対数正規及び負の二項分布のいずれを仮定する場合にもサンプル数の増加と共に向上するが、非対称性の大きい分布では、性能の向上率が大きくなかった。0.5 ?5.0 mg/kgの濃度範囲で、14種の金属に汚染させたモデル米を調製した。このモデル米を混合し、計画的に分析した結果から、混合操作による試料中濃度分布への影響を定量的に評価可能であることが示唆された。ロットサイズとサンプルサイズとの関係をy=aXbの関係式にフィッティング可能かを検証した。その結果、比例係数とべき乗の値に一定の関係が見いだされた。
結論
消費者危険10%以下、消費者危険と生産者危険の比が1.5以下となることを許容するならば、shape factor K=0.5の負の二項分布からは、80サンプルを採取する必要があった。サンプル平均の拡張不確かさが規格値の50%となることを許容するならば、K=0.5の負の二項分布からは、130個のサンプルを採取する必要がある。試料中での濃度の分散が分析に起因する測定値の分散に比べ明らかに大きければ、適切な検査結果は期待できない。構築されたモデル系を基礎とし、サンプル調製に起因する不確かさを様々な食品ロットについて評価可能な方法の開発が期待される。国際的なサンプリング法の情報が拡充された。また、関数として解析することが、ロットサイズとサンプルサイズの関係の調査に有効であることが示された。
公開日・更新日
公開日
2012-05-28
更新日
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