非食用モダンバイオテクノロジー応用生物の食品への混入危害防止のための検知法開発に関する研究

文献情報

文献番号
201131015A
報告書区分
総括
研究課題名
非食用モダンバイオテクノロジー応用生物の食品への混入危害防止のための検知法開発に関する研究
課題番号
H22-食品・一般-001
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
穐山 浩(国立医薬品食品衛生研究所 食品添加物部)
研究分担者(所属機関)
  • 五十君 靜信(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
  • 小関 良宏(国立大学法人東京農工大学大学院共生科学研究院生命機能科学分野)
  • 吉松 嘉代(独立行政法人医薬基盤研究所・薬用植物資源研究センター筑波研究部育種生理研究室)
  • 中島 治(国立医薬品食品衛生研究所 代謝生化学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
9,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
非食用モダンバイオテクノロジーを応用した植物・生物について食品への混入に関する安全性確保を実施するため、非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物に関する開発・実用化の動向やその安全性に関する調査研究を行う。また非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物の食品中への混入を防止するための安全性確保に有用な検知法の開発を行う。
研究方法
国内外における非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物に関する開発・実用化の情報を収集し解析を行い、データベースを作成する。また各項目毎に非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物に共通して利用される可能性の高い遺伝子の塩基配列情報を迅速に検出する手段の開発を検討し、検知法を確立する。
結果と考察
非食用バイオテクノロジーの開発状況のデータベース検索のWeb公開用ソフトを確立し、一般公開した。遺伝子組換え微生物の定量的検知法の検討では、豚肉中に混入した乳酸菌モデル組換え体を用いて検知法を確立した。工業原材料生産用のモデル遺伝子として生分解性プラスチックの原料合成にかかわる遺伝子であるphbA, phbB 遺伝子の標準プラスミドを構築した。さらにこれを用いて、トウモロコシから抽出したゲノムDNAへ添加試験を行い、マイクロアレイ法による検出法を確立した。ミラクリンタンパク質を生産するモデル組換えトマトの自殖種子を取得するとともに、コレラトキシンBサブユニットを生産するモデル組換えイネのリアルタイムPCR法検知法を確立した。ES細胞からのゲノミックDNAの抽出法を検討し、LoxP配列からプライマーを設計してアダプターライゲーション法の条件検討を行った。
結論
確立したデーターベースをWebで公開した。非食用モダンバイオテクノロジー応用植物・生物の食品中への混入を防止するための安全性確保に有用な検知法を一部確立した。本研究で得られた情報及び検知技術を用いて流通の可能性がある非食用のバイオテクノロジー応用植物・生物の混入実態調査に応用する。また食品への混入防止の検査体制案を確立する。

公開日・更新日

公開日
2012-05-28
更新日
-

収支報告書

文献番号
201131015Z