医師等の再教育研修テキストに関する研究

文献情報

文献番号
201129058A
報告書区分
総括
研究課題名
医師等の再教育研修テキストに関する研究
課題番号
H23-医療・指定-012
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
前沢 政次(国立大学法人北海道大学 大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 小泉 俊三(佐賀大学)
  • 種田 憲一郎(国立保健医療科学院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
2,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成18年の医師法・歯科医師法の改正により、行政処分を受けた医師・歯科医師に対する再教育制度が創設され、平成19年から施行された。これを受け、同年以降、再教育が実施されることとなった。
再教育研修は、対象者全員に対して行う団体研修と、一定期間以上臨床現場を離れる医師、歯科医師に対して行う課題学習、個別研修に分類される。
本研究は、団体研修における用いられるテキストを改訂して、受講者が診療現場へ復帰したとき、各々の診療において必要とする内容を効率的に研修できることを目的とした。
研究方法
これまで討議されてきた課題を中心に、効果的な再教育研修を行うためのテキストを検討した。メールでやり取りした後、分担研究者と研究協力者が集合して、次の課題を討議した。その後、分担した執筆者が原稿を電子媒体で配布し、メール上で意見交換をした。  
 全般的な問題として、章立てや個人指導の部分をどうするかなどの議論を行った。また各論的問題として、プロフェッショナリズムや医療事故後の対応に基本的問題と最新情報を加えることなどを検討し、その結果をまとめることとした。
結果と考察
プロフェッショナリズムや職業倫理の項目の解説を大幅に加筆した。
医療安全に関する有用な理論をコンパクトにまとめた。
インフォームド・コンセントについて整理した。
コミュニケーションの内容を実用的なものとした。
 ただし、総論部分で議論した個人指導部分の記述、またこれまでの項目以外の医療経済、臨床倫理などについては次回の改訂、あるいは再研修そのものの議論の中で検討していくべき性質のものであると考えた。
 また、実際の研修で用いてみての受講者の反応について検討し、よりよいテキストとしていくのは今後の課題である。
結論
行政処分を受けた医師・歯科医師に対する再教育団体研修のテキストを改訂した。
医療安全、インフォームド・コンセント、法令遵守、職業倫理、医療事故後の対応などのテーマを記述して、より実用的な内容と改編した。今後、実際に団体研修でテキストを用いて改訂の良否を検証する必要がある。

公開日・更新日

公開日
2012-05-30
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201129058C

収支報告書

文献番号
201129058Z