医療機器の保守点検(医療安全)に関する研究

文献情報

文献番号
201129016A
報告書区分
総括
研究課題名
医療機器の保守点検(医療安全)に関する研究
課題番号
H22-医療・一般-018
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
菊地 眞(防衛医科大学校)
研究分担者(所属機関)
  • 石原 美弥(防衛医科大学校 医用工学講座)
  • 中島 章夫(杏林大学 保健学部)
  • 加納 隆(埼玉医科大学 保健医療学部)
  • 廣瀬 稔(北里大学 医療衛生学部)
  • 高倉 照彦(亀田総合病院 医療技術部)
  • 中野 壮陛((財)医療機器センター 研究開発部)
  • 須田 健二(杏林大学 保健学部)
  • 中村 淳史(杏林大学 保健学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成22年度から2年計画の2年目として、当初から本研究事業で予定している総論部分と各論部分のうち、1年目に検討した総論部分をふまえて、各論部分についての研究として、診断・治療用、並びに患者監視装置などの多種多様な医療機器を対象とした保守点検ガイドラインの今後の早急な整備に資する基本的事項に関する洗い出しと、保守点検の適正使用につながるための、幾つかの具体的ガイドラインの策定を目的とした。
研究方法
昨年度に引き続きアンケート調査を実施した。その内容については、必要性が高いと思われる医療機器の保守点検ガイドラインの策定を目的とし、医療機器の保守点検(日常点検)の実態に関するアンケートとした。
また、周辺の状況として、関連学会である医療機器学会での動向や、関連する刊行物として、各種医療系雑誌や、日本医療機器産業連合会が発刊するニュースなどの調査を行った。
結果と考察
2年間に亘って、医療機器の保守点検における問題点と課題を洗い出すことで、多種多様な医療機器の中、実態に即したガイドライン策定には、専門性の高い医療機器}と{一般的医療機器}に大別するなどの工夫をすることで、医療現場に十分理解されて実施可能なガイドラインの実現を可能とした。
具体的には、輸液ポンプ・シリンジポンプに関する保守点検ガイドライン、及び、心電図モニタに関する保守点検ガイドライン、及び、各種医療機器のメーカ・ディーラによる保守点検作業に関する調査を中心に、2年研究計画の2年目として、1年目に検討した総論をふまえて、横断的かつ具体的ガイドライン作成に踏み込んだ。
結論
医療機器の市販後の安全性確保と医療安全確保に問題を生じさせる危惧への対処、及び、早急に具体的指針として保守点検を適正に実施することができるガイドラインの作成の必要性を医療界全体として捉えられるようになった。一方、保守点検に関する経費負担の面や環境整備の面などの問題が今後の検討課題となった。

公開日・更新日

公開日
2012-05-30
更新日
-

文献情報

文献番号
201129016B
報告書区分
総合
研究課題名
医療機器の保守点検(医療安全)に関する研究
課題番号
H22-医療・一般-018
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
菊地 眞(防衛医科大学校)
研究分担者(所属機関)
  • 石原 美弥(防衛医科大学校 医用工学講座)
  • 中島 章夫(杏林大学 保健学部)
  • 加納 隆(埼玉医科大学 保健医療学部)
  • 廣瀬 稔(北里大学 医療衛生学部)
  • 髙倉 照彦(亀田総合病院 医療技術部)
  • 中野 壮陛((財)医療機器センター 研究開発部)
  • 須田 健二(杏林大学 保健学部)
  • 中村 淳史(杏林大学 保健学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
全ての医療機関において、「医療機器にかかわる安全管理をするための体制の確保」が義務となっているにも関わらず、医療機器の適正使用や保守点検に関する実施体系が十分であるとは言いがたい現況にあることを背景に、平成22年度から2年計画で、医療機器の保守点検に関する調査研究を実施した。これにより、保守点検ガイドラインの今後の早急な整備に資する基本的事項や問題点を洗い出し、具体的ガイドラインの策定を目的とする。
研究方法
本研究では、複数回にわたりアンケート調査を実施した。医用工学者、臨床工学技師から構成される研究分担者間で作業を分担し、アンケートの集計結果や、日本医師会や日本看護協会から発行されている関連資料を調査して、実態を把握することで、多種多様な医療機器を対象とし、医療現場に十分理解されて実施可能なガイドラインについて検討した。また、本研究事業で予定を総論部分と各論部分に分けて、各論が縦割りにならないよう、横断的検討を心がけた。
結果と考察
アンケート結果より、医療機関側が日常点検・定期点検に前向きに取り組んでいる状況が確認された。さらに、既に発行されている関連刊行物を調査した結果、チェックリスト形式になっている点検表の利用が実用的であることが判った。2年間に亘って、医療機器の保守点検における問題点と課題を洗い出すことで、多種多様な医療機器の中、実態に即したガイドライン策定には、専門性の高い医療機器}と{一般的医療機器}に大別するなどの工夫をすることで、医療現場に十分理解されて実施可能なガイドラインの実現を可能とした。
結論
医療現場に於いては多種多様な医療機器を使用しながら日々の医療が行われている中で、医療機器が医療機関に渡って以降の保守点検は、医療安全の確保そのものに関連するという認識や重要性、及び、必要性が医療界全体で捉えられるようになった。
一方、保守点検に関する経費負担の面や環境整備の面などの問題が今後の検討課題となった。

公開日・更新日

公開日
2012-05-30
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201129016C

収支報告書

文献番号
201129016Z