心臓病の再発予防を目途とした地域連携クリニカルパスの電子化モデル構築に関する研究

文献情報

文献番号
201129005A
報告書区分
総括
研究課題名
心臓病の再発予防を目途とした地域連携クリニカルパスの電子化モデル構築に関する研究
課題番号
H22-医療・一般-007
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
和泉 徹(北里大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 佐藤 敏彦(北里大学 医学部)
  • 村田 晃一郎(北里大学 医学部)
  • 田城 孝雄(順天堂大学 医学部)
  • 町田 陽二(北里大学 医学部)
  • 東條 美奈子(北里大学 医療衛生学部)
  • 吉田 友紀(北里大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
14,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
心臓病の再発予防を目途とした疾病管理システムに電子化地域連携クリニカルパス(以下、電子化パス)を開発・導入し、その効果を検証する。電子化パスの医療社会学的効果を明らかにするために、身体機能、身体活動量・ADL、動脈硬化進展抑制指標など、健康統合指標を評価し、電子化パス導入のメリットとデメリットを明らかにするとともに、運用してみての再評価を行う中で、汎用化・一般化するうえでの、問題点を明らかにする。
研究方法
北里大学東病院心臓二次予防センターに専用サーバーを設置し、地域診療所のかかりつけ医と連携を取って疾病管理を行っている登録患者を対象に、これまで使用していた紙ベースの地域連携クリニカルパスを電子化し、その中で明らかになる問題点を抽出する。
結果と考察
セキュリティーの確保に重点を置いたICカードを用いた電子化地域連携パスシステムが完成した。
システムそのものの構築に手間取り、電子化パス導入開始が大幅に遅れたため、研究期間内に電子化パスの有効性について検証するには至らなかったものの、25か所の連携診療所と約300名の患者を対象に、紙パスから電子化パスに円滑に移行し、運用することが可能であった。
結論
心臓病再発予防の地域連携ツールとして、電子化地域連携クリニカルパスシステムを開発した。
電子化パス導入の効果については、費用対効果や健康統合指標を用いたちょうきてき検討が必要である。

公開日・更新日

公開日
2012-05-08
更新日
-

文献情報

文献番号
201129005B
報告書区分
総合
研究課題名
心臓病の再発予防を目途とした地域連携クリニカルパスの電子化モデル構築に関する研究
課題番号
H22-医療・一般-007
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
和泉 徹(北里大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 佐藤 敏彦(北里大学 医学部)
  • 村田 晃一郎(北里大学 医学部)
  • 田城 孝雄(順天堂大学 医学部)
  • 町田 陽二(北里大学 医学部)
  • 東條 美奈子(北里大学 医療衛生学部)
  • 吉田 友紀(北里大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
心臓病の再発予防を目途とした疾病管理システムに電子化地域連携クリニカルパス(以下、電子化パス)を開発・導入し、その効果を検証する。
電子化パスの医療社会学的効果を明らかにするために、身体機能、身体活動量・ADL、動脈硬化進展抑制指標など、健康統合指標を評価し、電子化パス導入のメリットとデメリットを明らかにするとともに、運用してみての再評価を行うなかで、循環型電子化パスの汎用化・一般化に向けた、問題点を明らかにする。
研究方法
すでに270ヶ所におよぶ近隣の診療所と有機的な地域連携を構築できている北里大学東病院心臓二次予防センターのフィールドを用い、これまで4年間に渡って使用してきた紙ベースの地域連携クリニカルパスを電子化することが可能かどうかを検証するとともに、電子化パスを開発し、導入の効果および問題点について明らかにする。
具体的には、心臓二次予防センターに専用サーバーを設置し、地域診療所のかかりつけ医と密に連携を取りながら疾病管理を行っている登録患者を対象とする。各診療所に専用端末機器を配備し、バックアップ体制を取りながら、患者自身が管理するICカード型の電子化パスを用いた包括的疾病管理としての心臓病再発予防活動を展開する。
結果と考察
患者個人情報のセキュリティー確保に重点を置いた、ICカードを用いた電子化値域連携パスシステムが完成した。
セキュリティー対策の構築に手間取り、電子化パス導入開始時期が当初の計画よりも、大幅にずれ込んだ。2年間の研究期間内では、電子化パスの有効性について検討するには至らなかったものの、25か所の連携診療所を介した、約300名の患者を対象に、紙パスから電子化パスへの円滑な移行に成功し、順調に運用することが可能であった。
本電子化パスシステムは、地域連携のツールとして、緊急時対応や情報共有に有用なばかりではなく、ガイドラインに沿った標準的疾病管理、すなわち、医療の質を担保するという側面では、非専門かかりつけ医による質の高い疾病管理につながり、疾病管理センターを軸とした、かかりつけ医支援モデルとして有用であると考えられる。
結論
心臓病再発予防の地域連携ツールとして、電子化地域連携クリニカルパスシステムを開発した。
電子化パス導入の効果については、費用対効果や健康統合指標を用いた長期的検討が必要であるが、糖尿病患者やがんサバイバーを対象としたその他の疾患における循環型地域連携パスの疾病管理モデルとしては発展的応用が可能であると思われる。

公開日・更新日

公開日
2012-05-08
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201129005C

収支報告書

文献番号
201129005Z