文献情報
文献番号
201128277A
報告書区分
総括
研究課題名
急性網膜壊死の診断基準に関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H23-難治・一般-122
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
望月 學(東京医科歯科大学 医歯学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
- 高瀬 博(東京医科歯科大学 医歯学総合研究科)
- 後藤 浩(東京医科大学 眼科)
- 岡田アナベルあやめ(杏林大学 眼科)
- 大黒 伸行((財)厚生年金事業進行団大阪厚生年金病院)
- 水木 信久(横浜市立大学 眼科)
- 園田 康平(山口大学 眼科)
- 南場 研一(北海道大学 眼科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
急性網膜壊死はぶどう膜炎患者全体のわずか1%前後の極めて稀な疾患(Jpn J Ophthalmol, 2007;51:41-4)とされるがその実態の詳細は不明である。早期診断・早期治療が必要であるが、未だ診断基準がなく、発病早期における正確な診断と適切な治療がなされずに失明にいたる症例が非常に多い。本研究の目的は、多施設協同研究を組織し、我が国における急性網膜壊死の実態調査と治療指針作成に向けて基礎となる診断基準を作成することである。
研究方法
(1)急性網膜壊死の診断基準作成(平成24年度)
1.急性網膜壊死の診断基準(案)を作成するために、本症の臨床経験豊富な専門家からなる研究班を組織する。
2.研究班班員の経験と知識に基づいて、急性網膜壊死の診断基準(案)を作成する。(研究班全員)
3.急性網膜壊死の原因診断として、眼内液を用いてヘルペスウイルスDNAを検査するシステムを診断に取り入れる。検査方法はヒトヘルペスウイルスDNAを網羅的に検出する定性multiplex PCR とウイルス量を測定する定量real time PCRを組み合わせておこなう。
(2)調査研究のモニタリング・監査・データマネジメント東京医科歯科大学倫理委員会に研究の安全性と倫理性の審査を申請し承認を得たのちに各研究施設の倫理委員会審査を受けて、更に、臨床研究登録を行ってから研究を開始する。
1.急性網膜壊死の診断基準(案)を作成するために、本症の臨床経験豊富な専門家からなる研究班を組織する。
2.研究班班員の経験と知識に基づいて、急性網膜壊死の診断基準(案)を作成する。(研究班全員)
3.急性網膜壊死の原因診断として、眼内液を用いてヘルペスウイルスDNAを検査するシステムを診断に取り入れる。検査方法はヒトヘルペスウイルスDNAを網羅的に検出する定性multiplex PCR とウイルス量を測定する定量real time PCRを組み合わせておこなう。
(2)調査研究のモニタリング・監査・データマネジメント東京医科歯科大学倫理委員会に研究の安全性と倫理性の審査を申請し承認を得たのちに各研究施設の倫理委員会審査を受けて、更に、臨床研究登録を行ってから研究を開始する。
結果と考察
平成23年10月8日と平成24年1月28日に本研究班の班会議を開催し、班員全員により矯正網膜壊死の診断基準案を討論し、表1に示す急性網膜壊死の診断基準(案)を作成した。その骨子は、蓄積された本症に関する臨床的知識と現代の医学の進歩を取り入れた診断基準を作成すること、また、一般の医療現場でも使いやすいものである診断基準とすることを確認した。従来からある急性網膜壊死の診断基準(Am J Ophthalmol, 1994;117:663-7)との相違点は、急性網膜壊死の臨床経過とPCRなどの眼内液を用いた新しい検査法を診断基準に取り入れたことである。
結論
新しい急性網膜壊死の診断基準(案)を作成した。
公開日・更新日
公開日
2013-03-10
更新日
-