ウイリス動脈輪閉塞症の診断・治療に関する研究

文献情報

文献番号
201128175A
報告書区分
総括
研究課題名
ウイリス動脈輪閉塞症の診断・治療に関する研究
課題番号
H23-難治・一般-019
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 信夫(独立行政法人国立循環器病研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 宝金 清博(北海道大学大学院医学研究科神経病態学講座脳神経外科)
  • 冨永 悌二(東北大学大学院医学系研究科神経外科学神経科学)
  • 宮本 享(京都大学大学院医学研究科脳神経外科学)
  • 永田 泉(長崎大学医歯薬学総合研究科病態解析制御学)
  • 鈴木 則宏(慶應義塾大学医学部神経内科学)
  • 野川 茂(東京歯科大学市川総合病院内科学)
  • 北川 一夫(大阪大学大学院医学研究系研究科神経内科学)
  • 小泉 昭夫(京都大学医学研究科社会医学専攻系環境衛生学分野)
  • 中川原 譲二(中村記念病院脳神経外科)
  • 黒田 敏(北海道大学大学院医学研究科神経病態学講座脳神経外科)
  • 菊田 健一郎(福井大学大学院脳脊髄神経外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
17,692,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
橋本班では従来の発表論文を整理しもやもや病診断治療ガイドラインを作成した。2008年度より新たに申請する本研究ではまず本ガイドラインを刊行し現時点の診断治療の標準化を行うことから開始する。新規3年間の研究主題としては [1] 病因究明 [2] 進行症例の解析と従来の診断治療の検証、[3] 新規治療法の開発、[4] 患者日常生活上の重要問題の解決 とした。
研究方法
[1] 病因究明については家族性もやもや病の遺伝子解析を続行しあと一歩まで来た感受性遺伝子を同定し弧発例でも検討する。 [2]従来の診断治療の検証については研究班で更新している1000例規模のもやもや病データベースに画像情報を追記して充実させ、内科的治療やバイパス術の有効性を検証し、進行例の頻度と特徴を明らかにする。同時に無症候性もやもや病への対応の標準化を行い、出血危険因子として明らかにされた微小出血の大規模調査を行う。また2006年度に行われた片側および類もやもや病の全国調査の資料を解析しこれら類縁疾患ともやもや病との関係を明らかにし治療方針を確立する。 [3] 新規治療法の開発としては多施設間前向きランダム化研究であるJAM trialを継続し直接バイパス術の再出血予防効果を検証する。また小児脳梗塞急性期治療の整備や最近発展の著しい骨髄細胞による再生治療の基礎的検討を行う。 [4] 患者日常生活上の重要問題の解決としては、連日嘔気を伴い午前中に好発するもやもや病特有の頭痛への対応や、妊娠出産管理、ならびにもやもや病の高次能機能障害に対する客観的指標を作成する。
結果と考察
これらの研究成果を元に必要に応じてガイドラインの修正・更新を行う。また、2011年度は診断基準改定作業に着手しており、診断基準の改訂を行う予定である。この改訂された診断基準とガイドラインを元に英訳作業にはいり、英語版ガイドラインを出版する予定である。
結論
予定通り、順調に研究は遂行された。今後次年度以降も研究を継続していく予定である。

公開日・更新日

公開日
2013-03-04
更新日
-

収支報告書

文献番号
201128175Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
23,000,000円
(2)補助金確定額
23,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 9,385,763円
人件費・謝金 2,323,731円
旅費 1,025,920円
その他 4,957,308円
間接経費 5,308,000円
合計 23,000,722円

備考

備考
利息(139円)と、年度末に必要物品が発生した為、研究費に不足は生じていたが研究遂行のため、該当施設事務要領に基づき自己資金にて補填をした

公開日・更新日

公開日
2015-06-10
更新日
-