関節リウマチに対する生物学的製剤の作用機序、投与方法、治療効果等に関する研究

文献情報

文献番号
201126011A
報告書区分
総括
研究課題名
関節リウマチに対する生物学的製剤の作用機序、投与方法、治療効果等に関する研究
課題番号
H22-免疫・一般-001
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
竹内 勤(慶應義塾大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 小池 隆夫(北海道大学 医学部)
  • 山本 一彦(東京大学 医学部)
  • 山中 寿(東京女子医科大学 医学部)
  • 西本 憲弘(和歌山県立医科大学 医学部)
  • 田中 良哉(産業医科大学 医学部)
  • 石黒 直樹(名古屋大学 医学部)
  • 針谷 正祥(東京医科歯科大学 医学部)
  • 津谷 喜一郎(東京大学 医学部)
  • 井田 弘明(久留米大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患等予防・治療研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
31,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、生物学的製剤の導入時期とその適応症例の同定、標的の異なる製剤の有効性、安全性エビデンスに基づく選択とその予測、有効性、安全性モニタリングと評価、対策、寛解導入後中止、というテーマに関して、分子遺伝学的アプローチ、臨床免疫学的アプローチ、臨床統計学的アプローチ、医療経済学的アプローチなど、多面的に関節リウマチに対する生物学的製剤の使用に関するエビデンスを構築し、より高い治療目標である日常生活動作の正常化を目指した治療を現実のものとすることを目的とする。
研究方法
臨床統計学的アプローチ(コホート研究、臨床研究)
分子遺伝学的アプローチ(異なる分子標的の探索と製剤選択の個別化、炎症病態の新たな分子機序解析、網羅的遺伝子発現解析)
臨床免疫、生化学的アプローチ
医療経済学的アプローチ
結果と考察
関節リウマチに対する生物学的製剤の最適な使用法を提示するため、本年度はコホート研究、臨床研究を中心に着実なエビデンスが集積された。投与1年目の臨床的寛解は、TNF標的製剤で30-45%に、IL-6受容体標的、ならびにT細胞標的でそれぞれ40%を超える症例で達成可能であり、日本人RAにおいて臨床的寛解は、現実的な治療目標である事が示された。投与前の予測、適切な治療標的など、情報が集積されつつある。
結論
これらの結果を基に個々に適した生物学的製剤の最適な使用法のアルゴリズム構築に向けてさらにエビデンスを収集する必要がある。

公開日・更新日

公開日
2012-06-07
更新日
-

収支報告書

文献番号
201126011Z