文献情報
文献番号
201124020A
報告書区分
総括
研究課題名
多施設共同研究を通じた新規治療戦略作成に関する研究
課題番号
H22-エイズ・一般-001
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
岡 慎一((独)国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター)
研究分担者(所属機関)
- 田邊 嘉也(新潟大学医歯学総合病院 第二内科)
- 田沼 順子((独)国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
13,090,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、ET Study、EACH cohort、SPARE試験の3つの医師主導による多施設共同臨床研究からなる。これらの臨床研究を通じて、HIV感染症に対する新しい治療法を日本から世界に向け発信することを目的としている。
研究方法
ET Studyは、日本人を対象とし、アタザナビルを固定、エプジコムとツルバダの有効性、安全性を無作為割付けで比較する多施設共同臨床試験である。EACH Cohortは、急性期の病状進行を国内8施設で解析する多施設共同のコホート研究である。SPARE試験は、LPV/r+TVDで治療している患者を組み入れ、くじ引きにて、同じ治療継続群とDRV/r+RALのNRTI spare群に割り付け、腎機能の経過を観察することを主目的とした多施設共同臨床試験である。
結果と考察
ET Studyでは、組み入れた109例につき96週の観察期間を終了、データ固定を行った。内容に関しては、当初予定した非劣性比較が症例数不足で不可能なため、副作用を中心に解析し、論文化に向けまとめの段階に入っている。②EACH Cohortでは、データベースが完成しデータの収集を開始した。③SPARE試験は、H23年度に予定していた54例の組み入れを終了し、観察期間に入っている。この試験は、主目的である腎機能改善以外にも、NRTIを使用しない新しい治療法の開発に資する研究である。また、直接得られる研究成果意外にも、多施設共同臨床試験が継続的に行われることにより、日本における多施設RCTを行う基盤整備につながる。
結論
3つの多施設共同研究は、予定通り進行している。
公開日・更新日
公開日
2014-05-26
更新日
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