大規模コホート共同研究の発展による危険因子管理の優先順位の把握と個人リスク評価に関するエビデンスの構築

文献情報

文献番号
201120055A
報告書区分
総括
研究課題名
大規模コホート共同研究の発展による危険因子管理の優先順位の把握と個人リスク評価に関するエビデンスの構築
課題番号
H23-循環器等(生習)・一般-005
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
岡村 智教(慶應義塾大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 上島 弘嗣(滋賀医科大学 生活習慣病予防センター)
  • 今井 潤(東北大学大学院 薬学研究科)
  • 磯 博康(大阪大学大学院 医学系研究科)
  • 玉腰 暁子(愛知医科大学 医学部)
  • 清原 裕(九州大学大学院 医学研究院)
  • 宮本 恵宏(国立循環器病研究センター 予防健診部)
  • 三浦 克之(滋賀医科大学 医学部)
  • 斎藤 重幸(札幌医科大学 医学部)
  • 辻 一郎(東北大学大学院 医学系研究科)
  • 中川 秀昭(金沢医科大学 医学部)
  • 山田 美智子((財)放射線影響研究所 臨床研究部)
  • 坂田 清美(岩手医科大学 医学部)
  • 岡山 明((財)結核予防会 第一健康相談所)
  • 村上 義孝(滋賀医科大学 医学部)
  • 北村 明彦((財)大阪府保健医療財団 大阪府立健康科学センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
25,880,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では計6年間実施した2つの厚生労働科学研究で構築した200万人年のデータベース(13コホートの統合、EPOCH-JAPAN)を引き継ぎ、危険因子別のリスク、各種保健指標を算出する。また新たなコホートの参加や現存コホートの追跡期間の延長を行ってデータベースを拡充する。これを用いて個人のリスク(危険度評価システムの構築)と集団のリスク(性別・年代別の人口寄与危険割合の算出)を詳細に示すことが可能となる。またこのデータを用いて厚生労働行政に必要なデータを迅速に提供できるシステムを構築する。
研究方法
各コホートで追跡調査の継続を実施すると同時に、統合研究に参加可能な新規コホートの立ち上げと継続の支援を行う。また既存EPOCH-JAPANデータベースを用いた解析を継続する。さらに既存13コホートのうち追跡期間の延長が可能な12コホートについて追加の追跡情報を収集してデータべースへの統合を行い、その拡充を図る。さらに新たな参加コホート(秋田・大阪コホート)からのデータ統合も実施する。
結果と考察
先行研究EPOCH-JAPANのデータベースを用いて危険因子とアウトカムとの関連についての分析を継続し、統合研究として3つの論文を公表した。また個別研究としては合計で50編の論文を公表し得た。またデータベース構築(2005?2006年)からの経過期間を踏まえて、その後3?5年間の追跡情報を収集して統合を開始しデータベースを200万人年から300万人年まで拡充した。また新たな参加コホートを募集・支援し(倉渕コホート、鶴岡コホート、神戸コホート)、将来のデータ統合の可能性を検討した。個別コホートでは対象者の追跡を継続した。また既存データベースから性・年齢階級別循環器疾患死亡率を算出し、厚生労働省の健康日本21(二次)の循環器分野の目標設定の基礎資料として使えるように整備した。
結論
本研究は、本邦の質の高いコホート研究の統合研究、個別研究を推進するものであり、危険因子別の集団全体のリスクへの寄与や人口寄与危険割合等を算出し、予防対策の重みづけや将来目標について提言することが可能である。

公開日・更新日

公開日
2015-10-13
更新日
-

収支報告書

文献番号
201120055Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
27,169,000円
(2)補助金確定額
27,169,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 6,802,428円
人件費・謝金 7,500,836円
旅費 2,381,297円
その他 9,195,855円
間接経費 1,289,000円
合計 27,169,416円

備考

備考
銀行利子

公開日・更新日

公開日
2015-10-13
更新日
-