文献情報
文献番号
201120053A
報告書区分
総括
研究課題名
健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究
課題番号
H23-循環器等(生習)・一般-003
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 修二(藤田保健衛生大学 医学部衛生学講座)
研究分担者(所属機関)
- 辻 一郎(東北大学大学院 医学系研究科公衆衛生学分野)
- 尾島 俊之(浜松医科大学 健康社会医学講座)
- 村上 義孝(滋賀医科大学 医学部医療統計学部門)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
3,390,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
研究の目的としては、健康寿命の5年後と10年後の将来予測を行うことである。健康寿命に対する主な生活習慣の影響モデルを構築し、生活習慣病の対策シナリオをいくつか設定し(現状が変わらないというシナリオを含む)、これらによって、生活習慣病対策による将来の健康寿命の延伸への効果を試算する。さらに、対策シナリオの費用を見積もり、健康寿命の延伸の効果と比較して、生活習慣病対策の費用対効果の推定を試みる。本年度は2年計画の初年度として、研究枠組みの確定、基礎資料の収集、研究方法の検討、データの基礎的な解析を実施した。
研究方法
4分担研究課題について、研究代表者と研究分担者3人がそれぞれを担当し、研究協力者9人が協力した。第1回班会議で計画を具体化し、進捗状況を確認しながら各研究者が互いに連携して進め、第2回班会議での議論を経て成果をまとめた。倫理面への配慮として、データの利用にあたって「疫学研究に関する倫理指針」を遵守した。
結果と考察
分担研究課題の「(1)健康寿命における将来予測」では、将来予測方法の検討を主なねらいとして平均自立期間への外挿法の適用を試みた。「(2)健康寿命における生活習慣病対策効果の予測モデルの構築」では、NIPPON DATA90の日常生活動作(ADL)を活用した健康寿命の算定を行った。「(3)健康寿命における生活習慣病の対策シナリオの設定」では、生活習慣病対策により健康寿命が何年延びうるかを推計するための対策シナリオの設定に向けて基礎資料の検討を進めた。「(4)健康寿命における生活習慣病対策の費用対効果の推定」では、宮城県在住の9,527人を対象に、介護保険認定区分別の一か月あたりの平均医療費(円/月)の検討を行った。
結論
2年計画の初年度として、4分担研究課題ともに一定の研究成果を示すとともに、最終年度での研究目的達成に向けて、おおよそ基礎的な準備を完了した。
公開日・更新日
公開日
2015-10-13
更新日
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